コロナで広がる副業、仲介業者も多様に 新しい働き方模索 トラブルも
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新型コロナウイルス下で関心が高まる副業。インターネットで職を探す人が多く、仲介業者が設けたサイトではさまざまな仕事が紹介されている。働き方改革の一環として政府が副業を促進する方針を打ち出した2017年以降、こうした業者の数は増えており、コロナ下の新しい働き方を模索する動きを支えている。
「自分の得意なことで喜んでもらえ、一番大切な本業に気持ちを集中できる」。東京都内の飲料メーカーで新規事業開発を担う森新(あらた)さん(32)の表情は明るい。誰でも講座を開設できるサービスを利用して、18年から副業でパソコンソフトの使い方を教えている。感染拡大前は対面だったが今はオンラインとなり、主に会社員が毎回10人ほど参加する。
本業の社内研修で教えたところ分かりやすいと好評だったため、同僚の勧めもあって副業として始めた。1回当たりの受講料は1人3450円。講座の内容をまとめた著書2冊は計15万部のヒットを記録し、印税も含めれば本業の約2倍の収入を稼いでいる。
このサービスは、ベンチャー企業のストリートアカデミー(東京都渋谷区)が12年から運営している。副業として講座を開く人は以前から多かったが、講座のオンライン化を機に講師の登録が急増。講師数は9月までの1年間で4割増え、約3万1000人に上る。同社は受講者をサイトで募る代わりに、受講料の10~30%を受け取る仕組みだ。
講座の内容は料理やヨガなど多岐にわたる。同社の担当者は「包丁の研ぎ方や…
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