長期療養児にスポーツの喜びを スポーツチーム「入団」で成長

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バッティング練習で装具を軸足に力強く踏み込み、ボールを打ち返す石岡直歩さん=横浜市港北区の慶大野球部グラウンドで2020年11月28日、喜屋武真之介撮影
バッティング練習で装具を軸足に力強く踏み込み、ボールを打ち返す石岡直歩さん=横浜市港北区の慶大野球部グラウンドで2020年11月28日、喜屋武真之介撮影

 下半身に着けた装具の支柱を軸足に東京都内の小学3年、石岡直歩(なおむ)さん(8)が思い切りバットを振り抜いた。打球が鋭い金属音を残してブルペンの屋上に飛び込む。「ナイスバッティン!」。一緒に練習していた慶大野球部の選手たちが「ホームラン」に歓声を上げると、直歩さんも両手を突き上げ、小さく跳びはねた。

 小学校に入学して間もなく、股関節の血流が悪くなり大腿(だいたい)骨が壊死(えし)する「ペルテス病」と診断された直歩さんは、装具を着け始めた当初、歩いて登校することもできなかった。元々は活発な男の子だったが、父真締(まこと)さん(51)によると、「友達が遊んでいる輪に入れず、体育の授業は窓や昇降口から見ていることしかできない。外を出歩くことを嫌がり、引っ込み思案になっていった」という。

 しかし、長期療養児とスポーツ選手との交流を図るNPO法人「Being ALIVE Japan」が開いたスポーツイベントへの参加をきっかけに、今年8月、慶大野球部に「入団」することに。選手たちから…

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