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高校駅伝2020ここに注目

男子・世羅 コロナ下、実家で自主練習「皆やっとるけん」

5年ぶりの優勝へ調整を続ける世羅の選手たち=広島県世羅町で2020年12月6日午前10時51分、伝田賢史撮影

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 男子第71回、女子第32回全国高校駅伝競走大会(毎日新聞社など主催)が20日、京都市のたけびしスタジアム京都(西京極陸上競技場)を発着点に行われる。歴代最多となる5年ぶり10度目の優勝を狙う男子・世羅(広島)は、特別な思いで今大会に臨む。

 「今大会に懸ける思いは誰よりも強い。自分が優勝の決定打になる走りをしたい」。出場50回目の節目を迎え、目標の優勝へと意気上がる世羅の選手たち。チームのエースでもある新谷紘ノ介主将(3年)が並々ならぬ決意を示すのには、理由がある。

 2年前の大会は1年生で5区を担い、トップでたすきをつないだが、優勝した倉敷(岡山)に逆転を許し14秒差で2位。雪辱Vを期して臨んだ前回大会だったが、1区の出遅れが響いて12位に終わった。アンカーを務めた新谷は「入賞すらできなくて、レース後は放心状態だった」と苦い記憶を振り返る。

 その日の夜の反省会。「優勝を逃したのは、この1年間で12個のミスがあったから。それを一つずつなくしていけば、1番になれるのではないか」といった指摘が出た。今季の自己ベストがチームトップレベルで、昨季は6区を走った塩出翔太(2年)は「練習への取り組み姿勢や生活態度など、何が足りなかったのを考え続けてきた」と振り返る。

 新宅昭二新監督は「駅伝は我慢比べの面もある。精神的に苦しい時に踏ん張る力は、日常生活でも鍛えられる」と説明。選手同士がミーティングで課題を指摘し合う姿を、一歩引いて見守り続けた。

 新型コロナウイルスの影響で春先は各選手が県内各地の実家に帰省し、自主練習となった。塩出は、同学年のライバル・森下翔太(2年)らと毎日のように練習内容を報告し合い「皆やっとるけん、自分もできる」と気合を入れた。全体練習再開後の6月、競技場を借りて実施したタイムトライアル(部内記録会)では、自己ベストを更新する選手が相次いだ。

 今季は5000メートル自己ベスト13分台の選手が日本人だけで3人。出場登録の10選手中9人までが14分30秒を切っている。新谷は「例年なら入れるタイムの選手が入れないほど、メンバーの競争が激しい」と話す。

 1950年の第1回大会から連覇するなど、大会の歴史に名を刻んできた。「今年を新たな起点にして、全国に世羅の名をとどろかせたい」(新谷主将)。地元の期待も背負い、5年ぶりのV奪還へ準備は整っている。【伝田賢史】

    ◇

 男子第71回、女子第32回全国高校駅伝競走大会に出場する注目チームを紹介します。次回は19日午前7時、女子の立命館宇治(京都)を公開する予定です。

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