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高校駅伝2020ここに注目

女子・仙台育英 アップ後、バラバラに散る練習 連覇狙う戦略

都大路連覇に向けて調整を進める仙台育英の選手たち=宮城県利府町で2020年11月21日午後1時52分、伝田賢史撮影

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 男子第71回、女子第32回全国高校駅伝競走大会(日本陸上競技連盟、毎日新聞社など主催)が12月20日、京都市のたけびしスタジアム京都(西京極陸上競技場)を発着点に開かれる。前回優勝の女子・仙台育英は、都道府県予選会のタイムが全国2位(21・0975キロで実施)で、連覇を目標に都大路に乗り込む。その強さの秘密に迫った。

 全員でのウオーミングアップを終えると、各選手はばらばらに散って走り出す。新型コロナウイルスの感染対策ではない。練習メニューが部員ごとに微妙に異なるためだ。各選手の体調や余裕度に応じて、釜石慶太監督がベースとなる練習からアレンジしている。各選手の疲労度や体の痛みの有無などを、スマホアプリを通じて毎晩把握。翌朝のメニュー考案につなげている。

 「選手を実力別にグループ分けして設定タイムで走らせる、という指導では女子選手は伸びない」と釜石監督は説く。その根底にあるのは、選手との信頼関係が何より大事との思いだ。さらに、10種類以上ある筋力トレーニングをこなす理由や、けがをしない体作りに必要な栄養素の知識などを選手に説明し、選手の自覚ある行動を促している。こうした指導を、釜石監督は「選手の心に栄養を与える」と表現する。

 監督の狙いは、選手にも着実に浸透している。主将の門脇奈穂(3年)は、部員にけが人が絶えないのが悩みだった。選手間で話し合い、普段の食事で足りない栄養素を補うために煮干しを食べたり、朝練前にお湯で足を温めたりと、各選手が自発的に工夫をこらすようになった。門脇は「寮の中でも、けが対策やライバル校に勝つ方法はいつも話し合っている」と話す。

 今季は新型コロナウイルスの影響で限られた練習時間を生かそうと、夏場は200~400メートルの短い距離のスピード練習に重点を置いた。その成果か、日本選手権1500メートル2位の米沢奈々香(2年)を筆頭に、3000メートルを9分10秒以内で走れる選手3人がそろった。さらに昨年1区区間賞の小海遥(3年)らも控える。一方、外国人選手は体調面で調子が上がらず、2年連続で起用しないオーダーとなりそうだ。

 小海は今季、けがに苦しんだが「今まで支えてくれた人に感謝の気持ちを走りで表せる大会が都大路。最後まであきらめない、自分の走りを見せたい」と意気込む。男女優勝を達成した昨年の都大路。その日の夜に誓った連覇に向けて、準備は整っている。【伝田賢史】

    ◇

 男子第71回、女子第32回全国高校駅伝競走大会に出場する注目チームを紹介します。次回は20日午前7時、男子の倉敷(岡山)を公開する予定です。

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