メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

波のまにまに

越前の殿様に悩まされ=戸田栄

 <ともあり遠方より来たる、また楽しからずや>

 この秋に福井支局へ転勤したが、慣れぬ土地での孤独を慰めようと友人が訪ねてくれるのはありがたいことだ。迎える身として、論語にあるような心持ちでいたい。

 ところが、越前ガニ殿のおかげで、ケチな男となりかねない危機に陥っている。あまりに高名なカニ殿がおわします所へ、分不相応にも転勤してきたからだ。

 赴任して友人、知人から届く便りは、「ええとこへ行ってくれました。カニに会いにいきます」「カニざんまい。楽しみや」といったものばかり。「まかしとけ」と当初は返信していたが、カニ解禁の11月に入って店頭に並び始めると、「ほんまに来たらヤバいわ」と憂鬱になった。値段には大きな幅があるが、安い方でもざっと1杯2万円はするからである。

この記事は有料記事です。

残り599文字(全文933文字)

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 「午後8時には閉めない」反旗を翻した外食チェーンの本気

  2. 際立つ大阪のコロナ死 その理由、高齢者の「命のリスク」高める構図とは

  3. 「首相にふさわしい人」河野氏トップ 菅首相は3位に転落 毎日新聞世論調査

  4. 夜明けを待って~コロナ禍を歩く 日本を愛したベトナム人青年 なぜ24歳で死ななければならなかったのか

  5. 「30%を切ったら危険水域」 菅内閣の支持率大幅低下に政府・与党危機感

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです