「次の波に対応できぬ恐れ」 大阪の感染は高止まり 府が医療崩壊の可能性示唆

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全国で感染者が増えており、大阪・道頓堀周辺でも人通りは激減している=大阪市中央区で2020年12月5日、藤井達也撮影
全国で感染者が増えており、大阪・道頓堀周辺でも人通りは激減している=大阪市中央区で2020年12月5日、藤井達也撮影

 14日に開かれた大阪府の新型コロナウイルス対策本部会議では、新規感染者数、入院患者数とも依然として「高止まり」の状況にあることが確認された。府は、感染を抑止できなければ「次の感染拡大の波に対応できない恐れがある」と医療崩壊の可能性を示唆。今後も重症者は増える見通しで、医療現場や専門家からはさらなる対策の強化を求める声が上がった。

 府によると、直近1週間の新規感染者数は前週比0・97倍と微減したが、1日平均約350人で推移し、「高止まりし、強い感染抑制には至っていない」と分析。重症者数(13日時点で158人)は想定より「上振れしている」とし、今後も増えるとの見方を示した。病床使用率(13日時点)は重症76・7%、軽症・中等症67・0%と共に高く、増加傾向は12月下旬まで続くとのシミュレーションも示した。

 大阪市北・中央区での飲食店への営業時間短縮要請(11月27日~)の効果もあり、同市内の感染拡大傾向には一定の歯止めがかかったとしたが、藤井睦子・府健康医療部長は「年末年始には医療提供体制が弱まるので、今のレベルの検査・入院体制を続けることは困難。一定レベルまで(対象人数を)下げる必要がある」と危機感を示した。

医療現場「日常診療も逼迫」

 医療現場では日に日に不安が高まる。中等症患者を受け入れる耳原総合病院(堺市堺区)ではベッドが空いてもすぐに埋まる状態で、スタッフの疲弊が進む。大阪市内から一般の患者が救急搬送されるケースも増えており、河原林正敏院長は「重症コロナ患者の受け入れ医療機関で一…

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