会員限定有料記事 毎日新聞
戦時下の旭川市で起きた思想弾圧事件「生活図画事件」で投獄された音更町の元美術教師、松本五郎さんが10月24日、肺炎のため死去した。99歳だった。師範学校生だった19歳の時、日常生活を描く美術教育の生活図画運動の影響を受けた絵が、特高警察から「共産思想を啓蒙(けいもう)する」とみなされた。「絵を描いただけで罪になった。それが戦争です」と生前、静かに語っていた。
いつも柔和な表情で、穏やかに取材に応じてくれたが、共謀罪の趣旨を盛り込んだ組織犯罪処罰法改正が安倍政権下で強行された際には「あの頃と同じように、内心の自由を踏みにじり、国民を萎縮させ、監視と密告の暗い世の中が生まれる」と語気を強めた。
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