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男子第71回、女子第32回全国高校駅伝競走大会(毎日新聞社など主催)が20日、京都市のたけびしスタジアム京都(西京極陸上競技場)を発着点に行われる。エントリー締め切り時点で、出場選手中、2020年度女子3000メートルの日本選手トップタイムをマークしたのが立命館宇治(京都)の三原梓(3年)だ。前回での都大路での悔しさが原動力となった。
19年は1区(6キロ)を任されたがペース配分を間違えた。2キロ過ぎで集団から抜け出しトップに立ったが「後半にバテてしまった」。残り800メートルを切って追いつかれるとラストスパートでどんどん沈んでいく。区間9位でチームを勢いづけることができなかった。
レースになると毎回のように緊張してしまうため、新型コロナウイルスの感染拡大で大会が開催されない時期はプラスに捉えていた。「ほとんどの選手はモチベーションが下がったと思うが、この期間でどれだけ強くなれるのかわくわくしていた」。プレッシャーを感じることなくリラックスして練習に臨めていた。
取り組みは結果に直結する。7月18日のホクレン・ディスタンスチャレンジ第4戦、千歳大会で3000メートル9分2秒86の自己ベストをマーク。全国高校総合体育大会(インターハイ)の中止を受け、高校日本一を決める舞台となった10月の全国高校大会では1500メートル、3000メートルで2冠に輝いた。上り調子で今季を迎えていたが、10月に左足首を疲労骨折。高校駅伝府予選と近畿地区大会は走ることができなかった。
けがの影響でストライド走法からピッチ走法に変え「後半になってもバランスが崩れないように意識している」と語るのは、ペースダウンしない走りを考えているからだ。久しぶりの駅伝。仲間につなぐたすきの重みは誰よりも知っているため「緊張すると思う」と笑うが、「周りの選手のタイムを気にせずに走ることが大切」。1年前の借りを返す時が来た。【藤田健志】
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男子第71回、女子第32回全国高校駅伝競走大会に出場する注目選手を紹介します。次回は19日正午、女子・仙台育英(宮城)の米沢奈々香選手を公開する予定です。
毎日新聞大阪本社運動部。1981年、熊本市生まれ。2005年入社で松山支局、学研・宇治支局などを経て11年からスポーツ取材に関わる。大阪や名古屋でプロ野球、アメリカンフットボール、大相撲などを担当。趣味はスポーツや歴史を題材とした漫画本収集。
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