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第20回扶桑印社展(20日まで、東京・セントラルミュージアム銀座)は、現代の篆刻(てんこく)の多彩な展開を切り開いてきた足跡に感銘を受けるだろう。
とりわけ今回の特別陳列は、中核書人が伝統を踏まえつつ、断固として創造の翼を広げようとする果敢な創作姿勢を刻んでいる。
關正人さん「丘壑寄懷抱」=写真[1]▽「蓼蟲忘辛」=同[2]▽「同舟共濟」=同[3]▽「擧杯邀明月」などのシャープな線による端整で動きのある文字の表情。大胆な余白を取り込みつつ、方寸の世界が豊かに広がっていくような美しい全体感にも、うっとりさせられる。
遠藤彊さん「九疇」=同[4]▽「響遏行雲」▽「戲鴻」などの思い切った冒険にもチャレンジしつつ、ギリギリの均衡を保つ構成力。
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