全国高校駅伝

チーム紹介/上 男子代表・大阪高校 自律への意識高め団結 /大阪

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全国大会に臨む大阪高校の選手たち=大阪市東淀川区の大阪高校で、隈元悠太撮影
全国大会に臨む大阪高校の選手たち=大阪市東淀川区の大阪高校で、隈元悠太撮影

 男子第71回、女子第32回全国高校駅伝競走大会(毎日新聞社など主催)が20日、京都市で開かれる。府代表として出場する男女2校の横顔を紹介する。【隈元悠太】

 男子第71回全国高校駅伝大会に3年ぶり3回目出場を決めた大阪高校。中学時代に全国大会の出場経験がある田村一智選手(3年)や水本裕大選手(同)などが最高学年になり、久保田健嗣監督(30)は「近年で最も力のあるチームではないか」と評価する。選手間の競争で全体の力が底上げされ、府大会では2時間11分24秒で都大路行きの切符をつかんだ。新型コロナウイルスの感染拡大で不安が広がる中、チームの総合力を高めたのは「自律」への意識の高さだ。

 午前7時から始まる朝練習で一日が始まる。軽めのランニングなど、けがをせずに力を発揮するための重要なメニューをこなす。「駅伝は難しい。個々のレベルを高めるための自律の力とチーム力の両方が求められるから」。半世紀近く高校陸上に携わってきたアドバイザーの中島道雄さん(73)はこう語る。

 コロナ禍は選手たちの自律心を鍛える機会となった。4~6月は休部となり、久保田監督はスマートフォンのグループラインで一日の自主練習を報告するよう、全選手に課した。各自が行った練習メニューを互いにチェックすることで、自身の練習について考えるのが狙いだ。

 「陸上について考え直す時間だった」と言う藤村晴夫選手(同)は、自身の走りを見つめた。つま先から足を下ろしていたが、足の裏を水平に落とすイメージに変えたところ、5000メートルのタイムが2年時より30秒以上縮まり、メンバー入りを果たした。

 また、5月にはウェブ会議システム「Zoom(ズーム)」を使い、6年前に主将として都大路を経験した大津晃平さん(現在は会社員)の体験談を聞いた。「駅伝は練習が厳しいが、目の前にあることに夢中になってほしい」との言葉に背中を押された。

 チームの「柱」となってきたのが、川辺律夢主将(同)だ。久保田監督は「最大の功労者」と賛辞を惜しまない。出場登録メンバー(10人)外だが、嫌われることを恐れず、言うべきことを言い、仲間たちの意識を高めた。その姿勢はチームが目指す「自律」の象徴となり、選手個々の競技力を、たすきをつないで頂点を目指す「チーム力」にまでまとめ上げた。

 目標タイムは大会最高に迫る2時間2分台。川辺主将は「自分たちを試すという意気込みで、チーム一丸で走りたい。目標はあくまで都大路制覇」と意気込んだ。


 【大阪=3年ぶり3回目】

監督 久保田健嗣(30)

東原豪輝(3) 14分26秒 1

田村一智(3) 14分40秒 2

山口太誉<3> 15分 9秒 6

中條昇太(3) 14分48秒 7

小林聖也(3) 14分52秒 4

藤村晴夫(3) 15分 0秒

水本裕大(3) 14分57秒 3

渡辺峻平(2) 14分36秒

乙守勇志(1) 15分 0秒 5

新家蒼吾(1) 15分15秒

 ★表の見方

 左から氏名、学年(白ヌキは代表)、5000メートルのベスト記録、府大会で走った区間

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