連載

はるかな宇宙へ

毎日新聞デジタルの「はるかな宇宙へ」ページです。最新のニュース、記事をまとめています。

連載一覧

はるかな宇宙へ

県立大西はりま天文台からの便り/174 りゅうこつ座のカノープス 日本では低い空に見える星 /兵庫

  • はてなブックマーク
  • メール
  • 印刷

 寒い冬がやってきましたが、夜空は明るい星たちでにぎわっています。冬の空には全天で20個ある1等星のうち7個が輝いており、とても美しい空になります。しかし、実はもうひとつ、冬に見られる1等星があります。りゅうこつ座のカノープスという星です。カノープスはおおいぬ座のシリウスに次いで、太陽以外の恒星で2番目に明るく見えます。しかしながら、日本に住んでいる私たちがカノープスを探すのはとても難しいのです。なぜなら九州の南部や沖縄などを除く地方では、カノープスは南の空にとても低くしか昇らないためです。カノープスが見られる地域の北限は計算上では北緯37度18分で、これは東北地方の南部に相当します。

 北の方の地域から見たカノープスはどのように見えるかというと、図1の左の写真のように、3等星くらいの明るさで色はオレンジっぽく見えます。赤みがかった色をしていることから、中国の伝説では「南極老人星」と言われることもあるそうです。そんなカノープスですが、もっと南の地域で見てみると随分と見た目が変わります。例えば図1の右側の写真に写っているのは、ハワイ島・マウナケア山で撮影したカノープスです。こちらは…

この記事は有料記事です。

残り387文字(全文883文字)

ご登録から1カ月間は100円

※料金は税別です

あわせて読みたい

注目の特集