「婚活シェアハウス」の終幕 歌手、ギャンブラー、公務員… 「安定は停滞」の思いが生んだ選択

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「婚活シェアハウス」とも呼ばれたソーシャルレジデンス蒲田=東京都大田区で2020年10月31日午後4時18分、金子淳撮影
「婚活シェアハウス」とも呼ばれたソーシャルレジデンス蒲田=東京都大田区で2020年10月31日午後4時18分、金子淳撮影

 260室を擁する日本最大規模のマンモスシェアハウス「ソーシャルレジデンス蒲田」(東京都大田区)が10月末、閉鎖された。新型コロナウイルスの流行で人と人との接触がリスクに変わったこの時代、「つながり」を求めて都会の片隅に集まった住人たちは何を思い、新しい生活に踏み出していくのだろう。多数のカップルが生まれたことから「婚活シェアハウス」としても知られる施設で、その終幕を追った。【金子淳】

プロギャンブラー、のぶきさん(49)

 9月1日。通知は突然やってきた。「閉鎖のお知らせ」。自室でタブレットを開いたのぶきさんは、一通のメールの件名に驚いた。シェアハウスを管理する不動産会社オークハウス(本社・東京都渋谷区)からの連絡だった。建物のオーナーとの契約が切れるため、10月末にシェアハウスが閉じることになり、それまでに立ち退かなければならないらしい。退去まで2カ月だ。どうしようか――。オープン当初の2013年に住み始めたシェアハウス。長年の住み家を離れるのはショックだったが、妙にわくわくしたのも事実だ。

 25歳で米ラスベガスに渡り、…

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