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「無人オーケストラ」のコンサート 楽団員の位置にスピーカー 横浜

ステージに上がって音響を体験する来場者ら=横浜市西区で2020年12月9日午前11時31分、宮島麻実撮影

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 「無人のオーケストラ」が演奏するコンサートが、横浜みなとみらいホール(横浜市西区)で開かれた。普段楽団員が座る椅子の上などに置かれた69個のスピーカーからは、その場所で事前収録されたものと同じ楽器の音が奏でられ、来場した計約800人を楽しませた。

 新型コロナウイルスの影響で活動の場が減少しているアーティストへの演奏機会の提供を目的に行われているイベント「横浜WEBステージ」の一環。「3密(密閉、密集、密接)を回避できるオーケストラ演奏」を目指して企画された。

 曲目はベートーベンの交響曲第5番ハ短調「運命」より▽J・ウィリアムズの「スター・ウォーズ」メイン・タイトル▽ビゼーの歌劇「カルメン」より第一幕への前奏曲――の3曲。神奈川フィルハーモニー管弦楽団の演奏を同ホールで事前に収録した。

 曲は楽団員それぞれの前にマイクを設置して収録した。スピーカーは収録時に楽団員が座ったものと同じ場所に並べられ、それぞれの演奏が流れる。互いの干渉を抑えながら、管弦楽器や弦楽器など、各パートの音を重ね合わせて出力し、無人オーケストラを作り出した。

 ホールの響きを利用するため、楽器に応じてスピーカーの種類を変え、置き方にもこだわったという。例えば、ホルンは音がステージ後方に向かって出る。壁に反射させて音を響かせるため、スピーカーも後ろ向きに置く工夫をした。生のオーケストラさながらの音響が再現され、みなとみらいホールの新井鷗子館長は「思ったよりもサウンドが自然で驚いた」と話した。

 9日にあったコンサートは事前予約した人を対象に、4回に分けて開かれた。演奏中でも無人の舞台に来場者が上がって鑑賞することができ、市立みなとみらい本町小4年の女子児童(10)は「迫力がすごくて、オーケストラの一員になったみたいだった」と話した。

 横浜みなとみらいホールは2021年1月から改修工事のため長期休館する。同ホールは休館中も、同じ音源を使った「無人オーケストラコンサート」の開催を検討しているという。【宮島麻実】

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