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第100回全国高校ラグビー

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生卵10個をゴクリ W杯日本代表・稲垣啓太の原点と高校生ラガーへの思い

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2019年ラグビー・ワールドカップ(W杯)日本代表で、パナソニック所属のFW稲垣啓太=群馬県太田市で2020年12月1日、竹内紀臣撮影
2019年ラグビー・ワールドカップ(W杯)日本代表で、パナソニック所属のFW稲垣啓太=群馬県太田市で2020年12月1日、竹内紀臣撮影

 第100回の節目となる全国高校ラグビー大会(毎日新聞社、日本ラグビー協会、全国高校体育連盟、大阪府、大阪府教委主催)が27日、東大阪市花園ラグビー場で開幕する。花園からは多くの名選手が巣立ち、2019年ワールドカップ(W杯)で日本代表の要として8強入りに貢献した稲垣啓太(30)=パナソニック=も、その一人。世界基準のプロップに成長した「笑わない男」の原点と、新型コロナウイルスに影響を受ける高校生への思いとは。【聞き手・谷口拓未】

 ――高校ラグビーで印象深い思い出は何ですか。

 ◆合宿期間ですね。母校や他校に1週間以上泊まり込むのですが、勉強する時間も必要な高校生にとって寝食を共にし、仲間と全ての時間をラグビーに費やす期間は貴重です。チームが一つにまとまるプロセスが合宿には詰め込まれていて、その時間は非常に思い出深いです。新潟は全国的に見れば、どちらかと言うとラグビーが盛んな地域ではないので、県外での合宿で強豪校と試合ができたのも、良い経験になりましたね。

 ――合宿の食事や風呂は楽しかったでしょうね。

 ◆当時は食事の知識もなく、とりあえず体を大きくしたいと思って合宿ではとにかく食べました。朝食で生卵が余ってしまい、それをグラスに割って10個くらい飲んだ記憶もあります。「これは天然のプロテインだ」と言って。正しいことではなかったのかもしれませんが、当時の僕にとっては必要な行為だったと思います。それが一周まわって正解になることもあるのです。今までやってきたことに後悔は一つもありません。

今になって分かる「根性」の大切さ

 ――一周まわって正解とは。

 ◆オリンピックの金メダリストが「最後は気持ちです」と言いますよね。高校生の時は「結局は根性論か」と受け止めていましたが、今になって本当の意味が分かったような気がします。…

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