メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

晴レルデ

大阪メルロー/26 探求の道、これからも

ブドウ畑で思案する醸造家の仲村現二さん=大阪府羽曳野市小ケ谷地区で2020年8月、高尾具成撮影

 「仲村わいん工房」(大阪府羽曳野市飛鳥)の醸造家、仲村現二さん(62)が畑にしゃがみ込み、ブドウの木々と対話をするような姿を度々見てきた。「『迷うたときは、ブドウに聞けえ』ってね」。父の遺言でもある。未明に畑に行き、答えに窮すると夜明けを待ち、納得がいかないと日中、夕暮れと続く。今季も畑へと通い倒す日々を送ってきた。

 父光夫さん(2003年に80歳で他界)は65歳を機に羽曳野市小ケ谷(こかたに)地区の山の斜面約5000平方メートルの原野を開墾し、独自に交雑育種も繰り返した。そして約30年前、この畑に植えたルーツのわからない未知なる黒ブドウ(大阪RN―1)は、来春にも赤ワイン醸造用の黒ブドウとして正式に品種登録される。

この記事は有料記事です。

残り1412文字(全文1725文字)

高尾具成

1991年入社、広島支局で原爆被爆者らの戦後課題、神戸支局で阪神大震災の被災者取材などを担当。大阪社会部を経て2008年~12年、南アフリカ・ヨハネスブルク特派員(アフリカ大陸担当)。帰国後、東日本大震災被災地の三陸支局(岩手)などに勤務。19年から大阪編集局編集委員。20年から専門記者に。1995年の阪神大震災をはじめ新潟県中越地震、スマトラ地震・インド洋大津波、東日本大震災、西日本豪雨、熊本地震など自然災害の被災現場やアフリカの紛争現場などを取材してきた。2008年度「ボーン・上田記念国際記者賞」を受賞。著書に「特派員ルポ サンダルで歩いたアフリカ大陸」(岩波書店)、「黄色いハンカチは揺れている 3・11三陸ノート/五年の伝言」(ビレッジプレス)など。1967年、静岡県生まれ。

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. #自助といわれても 気づいたら全財産103円 42歳女性が「見えない貧困」に落ちるまで

  2. 刃物で襲いかかられ警察官が発砲・命中 横浜のマンション

  3. 「1日で49人の相手を…」 過酷な労働、波乱の人生赤裸々に 「からゆきさん」肉声テープ発見

  4. DVから逃れたのに元夫が突然現れ…原因は「役所のミス」 被害女性の怒り

  5. 野党が問題視 菅首相の「一度決めたら絶対変えないかたくなさ」と「鈍さ」 予算委攻防

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです