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本村凌二・評 『現代民主主義 思想と歴史』=権左武志・著

『現代民主主義 思想と歴史』

 (講談社選書メチエ・2035円)

民主主義が独裁を生む危険

 孔子の言葉に「吾(わ)れ未(いま)だ徳を好むこと色を好むが如(ごと)くする者を見ざるなり」がある。言いかえれば「最善のものでも最愛のものにはかなわない」ということだろう。

 われわれ現代人は、民主主義は最善のものだ、と思ってきた。だが、今世紀になった頃から、はたしてそうだろうかという疑念も禁じえない。その蟠(わだかま)りに、政治思想史の専門家が考え方の道筋を示唆してくれるのが本書である。

 フランス革命を推進したルソーの弟子たちは、人民が自己支配する純粋な民主主義を考えていた。それが現実にありえたのかと問えば、民主主義の運動や制度の根底にある思想の可能性にまでさかのぼる必要がある。

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