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「城はどうや?」。引っ越し先を考えていた時、偶然、おおい町名田庄地区で有名な「名田庄城」の管理人から声をかけられた。地域おこし協力隊として大阪から移住し、「城主」としてまちづくりに取り組んでいる。
「名田庄城」とは、地元出身の女性が1989年に姫路城を模して建てた民家で、20年間空き家だった。当初は町内のアパートに移住したが、空き家問題に取り組もうと引っ越し先を探していた際に声をかけられた。名刺の肩書には「城主」の文字。名前を覚えてもらいやすくなり、今年4月に引っ越してから、徐々に家に遊びに来る近所の人が増えてきた。「城を建てた女性も、人が集まる空間が好きだったそう。長い間空き家だったけど、喜んでくれているかな」とほほえむ。
おおい町との出会いは大学時代に所属した農業サークル。1年の時に町内の農家のもとに滞在し、農業体験や祭りなどに参加した。「おおいの人は優しくてまた来たいと思った」と卒業まで通い、3~4年の時は月1回訪れるほどだった。
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