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全国高校駅伝 きょう号砲 「走る」チカラ、支える

先導を務める(左前から)福留巡査長、石田巡査、(左後から)小林巡査長、陣野巡査長=京都市上京区で2020年11月26日午後2時13分、千葉紀和撮影

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 全国高校駅伝が20日、京都市内で開催される。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、沿道での応援の自粛が呼び掛けられるなど、例年とは異なる様相を呈する今大会。それでも、選手たちに最高のレースをしてもらい、忘れられない思い出を作ってもらえればという、大会関係者の思いは変わらない。

安全で円滑な先導を 京都府警白バイ隊

 師走の都大路を駆け抜ける選手たちを先導するのは、京都府警交通機動隊白バイ隊の4人だ。女子の部を福留未和子巡査長(26)と石田愛巡査(29)、男子の部を小林真人巡査長(32)と陣野元嗣巡査長(29)が担当。2020年は新型コロナウイルス対策として、マスクを着用して大役に臨む。

 先導役はレースの安全を守るため、排気量1300㏄の大型バイクで先頭集団と一定の距離を保ち、周囲を警戒しながら走行する。レースの状況をミラーで確認しながら、時速約20キロと選手のペースに合わせて進む。

 4人のうち最年少の福留巡査長は、今回が初の大役。「白バイに憧れて警察官になった。先導役を任されてうれしい。安全で円滑な先導ができれば」と笑顔を見せる。2回目となる石田巡査は「初めての時より状況や流れが分かるので、しっかり先読みをし、選手が安心して全力を出せる先導を務めたい」と気を引き締める。

 男子を先導するのは、ともに白バイ乗車歴3年を超すベテラン。小林巡査長は「まず自分が事故をしないように。選手が力を発揮できるような先導を心がけたい」。陣野巡査長は「先導役は名誉なこと。選手がメインなので、レースに集中してもらえるように努めたい」と抱負を語った。【千葉紀和】

原画が採用されたポスターを手にする木村結菜さん=京都府亀岡市の府立亀岡高で2020年12月16日午後3時49分、矢倉健次撮影

走り出す瞬間、力強く ポスター原画 亀岡高2年・木村結菜さん

 京都市内のバス停留所などに掲示される大会のポスターやプログラムの表紙の原画は、京都府立亀岡高(同府亀岡市)の美術・工芸専攻2年、木村結菜さん(17)の作品。同校から5年連続での選出となった。

 「駅伝中継は好きでよく見る。写真などを参考に選手が、たすきを受け取って走り出す瞬間を表現した」という作品は、大胆な構図で力感にあふれる。濃淡をつけた緑色の背景は街路樹や山のイメージ、選手の腕や足は「引き締まった筋肉と艶感にこだわった」といい、細部にも神経を使った。

 選ばれたと知らされた時は「うれしかったけど、えっ、本当」という思いだったという。同級生からメールで送られてきた、バス停のポスターの写真を見て実感が湧いた。

 将来も大好きな絵に関わる仕事をしたいと望むだけに、選手たちと同様、今大会を飛躍のステップにしたい。【矢倉健次】

写真立てを制作した府立北桑田高校森林リサーチ科の生徒たち=京都市右京区のハンナリーズアリーナで2020年12月17日午後2時1分、中島怜子撮影

北山杉で手作り写真立て 北桑田高

 府立北桑田高(京都市右京区)の森林リサーチ科の3年生は、大会名と各出場校名が入った写真立てを総合実習で制作し、男女計全94チームに記念品として贈った。

 北桑田高は20年ほど前から、手作りの記念品を出場チームに贈り続けている。普段は夏休み前に材料を仕入れるが、2020年はコロナ禍で予定を組みにくく、制作開始が例年より1カ月ほど遅れる中で作業に励んだ。

 素材は、京都市北部から切り出された北山杉。建築材として使われることが多く、見た目の美しさも評価されている。「記念品を通じて北山杉の良さを知ってもらいたい」という思いからだ。

 武田三成さんは「制作を通じて駅伝に興味が湧いた」、山本チカラさんは「駅伝には元々興味があった。選手たちに頑張ってもらいたい」とエールを送った。【中島怜子】

大会関係者の移送などを担う陸上自衛隊福知山駐屯地の隊員ら=京都市右京区の西京極総合運動公園で2020年12月18日午前10時55分、添島香苗撮影

まごころ込め、しっかり支援 陸自福知山駐屯地

 陸上自衛隊福知山駐屯地(京都府福知山市)は、車両12台と隊員26人を派遣した。大会関係者や取材記者の移送、コーン標識などの資材運搬を担い、大会の運営を支える。

 隊員らは18日、西京極総合運動公園(京都市右京区)に到着。当日の業務を円滑に進められるよう、実際のコースを試走し、車両の折り返し地点などを確認した。運転席には「まごころ支援を実践!」と書いたプレートも貼った。

 レース開始前に試走し、異常がないかなどを確認する宍戸健太郎・3等陸曹(26)は、同府久御山町出身。高校時代は陸上部に所属し、大会運営を手伝った経験がある。9年ぶりに大会に携わることに、宍戸さんは「この場に戻ってくるのは念願だった。選手の情熱や緊張感が分かるだけに、しっかりサポートしたい」と力を込めた。【添島香苗】

タイマーの作動を確認するシチズンTICの関係者=京都市右京区の西京極総合運動公園で2020年12月17日午後2時29分、中島怜子撮影

伝えるタイム、正確に シチズンTIC

 レース中に経過時間を選手に知らせるタイマー車の取り付け作業が17日、たけびしスタジアム京都(京都市右京区)周辺であった。マラソン・駅伝用の計測機器を手がける「シチズンTIC」の関係者が、タイマーを車の上に取り付け。GPS(全地球測位システム)で正確な時間を受信し、レースの経過時間を表示する。

 選手が通過した時間を自動的に記録する、アンテナマットの動作も確認。選手の胸ゼッケンの裏に取り付けられた、ICチップに反応する。関係者は計測に誤差が出ることがないよう、念入りに準備を進めていた。

 シチズンTIC営業部の越智清至さん(58)は「選手には正確な時間を伝えなければならない。私たちが伝えた記録が、成績を上げる励みになれば」と願った。【中島怜子】

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