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パンデミックとトランプ氏 影響広がる「うそ」慣行化=ビル・エモット 英誌「エコノミスト」元編集長

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=手塚耕一郎撮影
=手塚耕一郎撮影

 新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的大流行)とトランプ米大統領のどちらが、国際政治に最も大きな影響を及ぼしたのか。2020年も終わりに差し掛かる中、これは重要な問いである。

 まず言えるのは、どちらの行く末もまだ定まらず、結論を出すのは尚早なのだ。トランプ氏は大統領でなくなっても、引き続き超大国の政治で中心的役割を担うだろう。それに、トランプ氏とコロナが及ぼす影響は互いに関連し合い、切り離して評価できない。

 この4年間のトランプ氏の行動とコロナ対策は、米国の信用と評判を失墜させた。トランプ氏は世界最大の影響力を持つ民主主義国家の頂点で「うそをつくこと」を慣行にしてしまった。米国は1970年代にも、ニクソン大統領が辞任に追い込まれたウォーターゲート事件やベトナム戦争の敗戦を経験したが、その後に立ち直った。今回も傷ついた信用と評判を取り戻せるかもしれない。しかし、「うそをつくこと」を慣行化したのは厄介だ…

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