無著、世親像 類なきリアリズム 画家・木下晋さん、運慶仏を語る

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北円堂の前に立ち、運慶について語る木下晋さん=奈良市の興福寺で2020年11月5日午後2時1分、花澤茂人撮影
北円堂の前に立ち、運慶について語る木下晋さん=奈良市の興福寺で2020年11月5日午後2時1分、花澤茂人撮影

 <文化の森 Bunka no mori>

 細密な鉛筆画で人間に迫る画家、木下晋さんが11月、興福寺(奈良市)を訪れた。特別公開されていた北円堂で、鎌倉時代の仏師・運慶の傑作、無著(むじゃく)、世親(せしん)両菩薩(ぼさつ)立像(いずれも国宝)と対面するためだ。両像を前に感じたことを、興福寺の多川俊映(しゅんえい)寺務老院と語り合ってもらった。

 木下さんは彫刻から芸術の世界に入り、仏像にも造詣が深い。広隆寺(京都市右京区)の弥勒菩薩半跏思惟(はんかしゆい)像(国宝)を「人類が作った彫刻の最高峰」と考えているという。しかし「無著、世親像の写真を見た時にはまた違った驚きがあった。あのリアリズム。ルネサンスが日本にもあったと感じた」。今回、初めてあらゆる角度から目にし「背中など生きている人間のよう。ミケランジェロが見たらショックを受けたでしょ…

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