メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

立命館宇治の1年・細谷 休校、骨折…不安乗り越え2区力走 高校駅伝

密集を回避するため、2グループに分かれてスタートする女子の選手たち=たけびしスタジアム京都で2020年12月20日、山田尚弘撮影

[PR]

 20日に京都市内で開かれた女子第32回全国高校駅伝競走大会(毎日新聞社など主催)で、京都府代表の立命館宇治は5位入賞を果たした。たすきを受け取った2区の細谷愛子(1年)は、先頭を走る選手と距離が縮まっていく手応えを感じていた。中継所手前の紫明通では大会前に見た映像を思い出し、コース取りを意識しながら更に距離を縮める。先頭に5秒差までに迫り、2位でたすきをつなぐ。1年生ながら、日本人で区間1位の力走だった。

立命館宇治の細谷=京都市右京区のハンナリーズアリーナで2020年12月20日午後1時46分、中島怜子撮影

 中学1、2年の時に出場した全国中学駅伝で区間新記録を2年連続で更新し、最優秀選手に2年連続で選ばれた。高校進学後、寮に入ったが、新型コロナウイルスの影響で休校になり、実家のある静岡に戻った。部員たちと一緒に練習できたのはわずか数日のみ。だがその数日で、レベルの高さに衝撃を受けた。荻野由信総監督からファクスで届く練習メニューを地元で1人、ひたすらこなした。

 休校期間が終わり、戻ってからも慣れない寮生活に戸惑った。勉強や部活動に加え、洗濯など身の回りのこともしなければいけない。7月には腰の骨を疲労骨折し、約1カ月間休養。「出遅れた」と不安を感じ、治ってから出場した大会でも消極的な走りが出てしまい、目標にほど遠い記録しか残せなかった。

 それでも荻野総監督は11月の府予選で、細谷に3区を託した。「全国で戦える1年生選手の1人」と信頼していたからだ。高校で初の駅伝に、細谷の緊張は極限に達した。「どうやったら夜、寝られるんだろう」と周りに漏らす程だった。

 府予選本番。荻野総監督のアドバイスを意識しながら「ただ走るのではなく『こうやって走ろう』と考えると、自分の走りがやっとできた」。誰にも抜かれることなく次にたすきをつなぎ、久しぶりに全力でやり切れた気がした。

 「先輩たちはとても優しくしてくれた。来年は後輩が入ってくる。走りに加え、人間性でもチームを引っ張れるようなエースになりたい」。試合後、荻野総監督には「来年はエースとして走れるよう、明日から頑張りたい」と既に伝えている。【中島怜子】

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 「午後8時には閉めない」反旗を翻した外食チェーンの本気

  2. 際立つ大阪のコロナ死 その理由、高齢者の「命のリスク」高める構図とは

  3. 「30%を切ったら危険水域」 菅内閣の支持率大幅低下に政府・与党危機感

  4. 「首相にふさわしい人」河野氏トップ 菅首相は3位に転落 毎日新聞世論調査

  5. 夜明けを待って~コロナ禍を歩く 日本を愛したベトナム人青年 なぜ24歳で死ななければならなかったのか

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです