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男子第71回、女子第32回全国高校駅伝競走大会(毎日新聞社、日本陸連、全国高体連など主催)が20日、京都市で開かれた。県勢は、男子(7区間42・195キロ)の一関学院が2時間5分26秒で18位。女子(5区間21・0975キロ)の盛岡誠桜は1時間13分59秒で40位だった。【山田豊】
◆女子
小声で「がんば」力に
秋口から右足のけがに苦しんだ2年の若狭が、「花の1区」(6キロ)を務めた。21分51秒で43位だったが、大梶監督は「足の痛みが残る中、よく頑張った。けがを完治させて、来年リベンジしてほしい」とねぎらった。
アップダウンがある2区(4・0975キロ)を任されたのは1年の田中。主将・大和田が「初めての都大路なのに堂々とした走りで、チームを勢いづけてくれた」と語るように、区間24位の好走で39位に順位を上げた。
3区(3キロ)は大会前に「引退レースで力強い走りをしたい」と語っていた水野。順位は一つ下げたが、区間28位の粘りの走りを見せた。4区(3キロ)は初めての都大路出場となった3年の菊池。順位を落とすことなくタスキをつなぎ、大梶監督は「持てる実力を発揮してくれた」と評価した。
最終区の5区(5キロ)は3年連続アンカーとなった大和田。新型コロナウイルス感染防止のため、タスキの受け渡しで大きな声は出せないが、菊池から小声で「がんば」と伝えられ、力になった。「序盤を抑えたので去年よりも体力は持ったが、足が重くなった。前に見えていたので抜けなくて悔しい。4人がつないでくれたタスキだったので、最後まで全力で走った」と振り返った。
結果は40位だったが、県予選のタイムを5秒上回った。大梶監督は「1区の若狭と2区の田中は、もともと全国レベルの実力を持っている。来年に期待したい。若狭や大和田はけがの痛みが残る中、よく走ってくれた」と話し、大和田は「今年の悔しさを忘れずに、新チームで頑張ってほしい」と後輩にエールを送った。
◆男子
区間3位、熊谷が力走
エース級が集まる最長区間の1区(10キロ)を任された2年の鈴木健。大きく離されることなく、30分4秒の24位でタスキをつないだ。スピード勝負の2区(3キロ)では、県予選でアンカーを務めた都大路初出場の1年、工藤が、8分16秒の区間13位の好走で、順位を19位に上げた。
3区(8・1075キロ)は、10月の全国高校陸上で5000メートル4位になった2年の鈴木天。事前の練習から本調子ではなく、順位を27位に落としたが、何とか粘った。「上り坂でつまずいた」と、悔しそうにチームメートに話した。
4区(8・0875キロ)は2年の照井。11月の東北大会も同じ区間を走り、区間賞を獲得した。順位を22位に上げ、「もう少しいけた」と来年のリベンジを誓った。5区(3キロ)は、3年連続の都大路となる主将の武田が務めた。「何も考えず、がむしゃらに突っ込んだ」と順位を一つ上げた。
6区(5キロ)は、昨年5区を走った2年の熊谷。14分38秒で、チーム最高となる区間3位の力走を見せ、順位を19位に上げた。武田は「チームの流れを変えてくれた」と感謝した。最終区の7区(5キロ)は、昨年と同じ3年の石井。トラックに入ってからも接戦になったが、18位でゴールした。千葉監督は「副主将として、1年間引っ張ってくれた」とねぎらった。
昨年は記念大会で58校が出場し、53位だった。悔しさをバネに、今年は大きく順位を上げた。それでも武田は「(8位までの)入賞ができなくて悔しい。来年こそ入賞してほしい」と後輩に託した。千葉監督は「また1年練習して、来年挑みたい」と話した。
一関学院
監督 千葉裕司
1区 鈴木健真(2年)30分4秒
2区 工藤信太朗(1年)8分16秒
3区 鈴木天智(2年)25分6秒
4区 照井海翔(2年)23分43秒
5区 武田和馬(3年)8分58秒
6区 熊谷哲平(2年)14分38秒
7区 石井達也(3年)14分41秒
盛岡誠桜
監督 大梶義幸
1区 若狭愛友奈(2年)21分51秒
2区 田中希歩(1年)13分46秒
3区 水野紗奈(3年)10分29秒
4区 菊池愛(3年)10分6秒
5区 大和田莉菜(3年)17分47秒