全国高校駅伝

県勢、最後まで粘り強く 女子・宇都宮文星19位/男子・那須拓陽38位 /栃木

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女子の19位でフィニッシュする宇都宮文星女子の本多梨沙=たけびしスタジアム京都で2020年12月20日、山田尚弘撮影 拡大
女子の19位でフィニッシュする宇都宮文星女子の本多梨沙=たけびしスタジアム京都で2020年12月20日、山田尚弘撮影

 男子第71回、女子第32回全国高校駅伝競走大会(毎日新聞社など主催)が20日、京都市のたけびしスタジアム京都(西京極陸上競技場)を発着点に開かれ、女子(5区間21・0975キロ)は宇都宮文星女子が1時間10分58秒の19位に入った。男子(7区間42・195キロ)の那須拓陽は2時間9分16秒の38位だった。ともに8位入賞はならなかったが、最後まで粘り強い走りを見せた。【玉井滉大】

女子 宇都宮文星19位

 20年ぶりの出場となったチームが掲げた目標は「1時間10分台と20位以内」。序盤の踏ん張りがチームを勢いづけ、ともに達成する健闘を見せた。

 エース区間の1区。先頭の選手が大きく飛び出す中、木村は「自分に合ったペースの集団につこうと思っていた」と冷静だった。2位集団にピタリとつき、終盤の厳しい上り坂も苦にせず、「力を出し切れた」と15位でたすきをつないだ。

 圧巻の走りを見せたのは2区の1年生山田だ。下り基調になった後半に「必死に前の選手を追いかけた」と、前を行く集団からこぼれる選手を次々ととらえた。5人を抜く区間6位の快走でチームを10位に押し上げた。

 3区の星野主将は大阪薫英女学院や神村学園(鹿児島)といった、優勝経験のある強豪校とほぼ同時にスタート。向かい風が吹く難しいコンディションだったが、「楽しく走れた」と笑顔で走りきった。15位でたすきを受けた4区の福井は「ラストスパートで力の差を感じた」と話したが、力のある選手にしっかりと食らいつき、17位でつないだ。

 5区の本多は「今までチームに支えてもらったので、今度は恩返しをしたい」とアンカーを志願。勢いよく飛び出すと、「1人でも多くの選手を抜く」とタイムは気にせず、前を追った。競技場に入ってからは最後の力を振り絞ってスパートし、目標を上回る1時間10分58秒、19位でフィニッシュした。

 選手と海老沢監督にとって初の都大路。大舞台を恐れることなく楽しみ、練習の成果を発揮した。星野主将は「チームでたすきをつなぐことができ、目標も達成できてうれしい。後輩たちには来年も都大路に戻ってきて、もっと速いタイムで走ってほしい」と期待を込めた。

1年生が区間6位

 ○…宇都宮文星女子の2区山田は「後半の下りでスピードに乗れた」と長身を生かしたストライドの大きな走りで5人を抜き、1年生ながら区間6位と堂々の全国デビューを果たした。「(11月の)関東駅伝の後にスピードを強化し、速いペースを維持する練習を積み重ねたことがよかった」と振り返った。

 中学時代は全国大会や関東大会への出場実績は無く、県大会入賞が最高成績。陸上は中学でやめようと思った時期もあったといい、「自分でもここまで走れるとは思っていなかった。中学の時では考えられず、別世界にいる感じ」と驚きを隠さない。

 途中、区間賞を獲得した興譲館(岡山)の留学生と並走する場面もあり、「ついていこうと思ったが、気づいたら離されていた。全国のトップは違うな」と実感。「レベルを上げてもう一度都大路を走りたい」とさらなる成長を誓った。

男子の38位でフィニッシュする那須拓陽の松本海音=たけびしスタジアム京都で2020年12月20日、山崎一輝撮影 拡大
男子の38位でフィニッシュする那須拓陽の松本海音=たけびしスタジアム京都で2020年12月20日、山崎一輝撮影

男子 那須拓陽38位

 10年以上破られていない県記録更新を目標に掲げたが、前半で出遅れる厳しい展開となった。それでも選手たちは一つでも順位を上げようと、最後まで懸命に走り切った。

 エース区間の1区を任された海老沢は好調だったというが、3キロ過ぎに「急に体が動かなくなった」とペースダウン。47位からのスタートとなった。

 遅れを取り戻そうと後続の選手は必死に前を追い、徐々に順位を上げた。2区の手塚啓は前の選手との差を詰めた。先行するチームと31秒差でたすきを受け取った3区の工藤主将は1キロ3分1けたのペースを刻み、2人を抜いた。4区の稲葉も「少しでも前の順位でたすきを渡す」と時計も見ずに前を追い、3人抜きで順位を41位に押し上げた。5区の桜井も粘りの走りで41位のままつないだ。

 コツコツと順位を上げる中、力を発揮したのは2年生コンビ。6区の藤田は1キロ地点で前の2人に追い付くと、「前半の上りで体力を温存し、下りで流れに乗れた」と残り2キロで2人を突き放した。アンカーの松本も「タイムはもう少し出せた」と唇をかんだが、中間点過ぎで1人を抜き、38位でフィニッシュした。

 タイムは2時間9分16秒。3区以降は全員が区間20位台でまとめたが、目標の県記録(2時間5分41秒)には届かなかった。工藤主将は「記録を狙える力があっただけに本当に悔しい。1、2年生には都大路の難しいコースに対応できる体作りをして、もっと強いチームを作ってほしい」と思いを託した。


県勢の各区間記録

 <男子>那須拓陽

1区(10キロ)     海老沢憲伸(3年) (47)33分 5秒 47位

2区(3キロ)      手塚啓介(3年)  (34) 8分37秒 46位

3区(8.1075キロ) 工藤巧夢(3年)  (25)24分45秒 44位

4区(8.0875キロ) 稲葉夢斗(2年)  (23)23分50秒 41位

5区(3キロ)      桜井勇生(3年)  (29) 9分10秒 41位

6区(5キロ)      藤田アトム(2年) (22)14分57秒 39位

7区(5キロ)      松本海音(2年)  (23)14分52秒 38位

チーム記録 2時間9分16秒 38位

 <女子>宇都宮文星女子

1区(6キロ)      木村桜華(3年) (15)20分11秒 15位

2区(4.0975キロ) 山田未唯(1年) (6)13分 7秒 10位

3区(3キロ)      星野凜(3年)  (34)10分32秒 15位

4区(3キロ)      福井凜(2年)  (29)10分 4秒 17位

5区(5キロ)      本多梨沙(2年) (22)17分 4秒 19位

チーム記録 1時間10分58秒 19位

 ※丸数字は区間順位、右端はチーム順位

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