全国高校駅伝

男子・滋賀学園12位/女子・比叡山37位 /滋賀

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男子の12位でフィニッシュする滋賀学園の安原海晴=たけびしスタジアム京都で、山崎一輝撮影 拡大
男子の12位でフィニッシュする滋賀学園の安原海晴=たけびしスタジアム京都で、山崎一輝撮影

 男子第71回、女子第32回全国高校駅伝競走大会(毎日新聞社、日本陸上競技連盟、全国高体連など主催)が20日、京都市右京区のたけびしスタジアム京都を発着点に開かれた。男女の都道府県代表各47校が師走の都大路を駆け抜けた。県代表は、男子の滋賀学園(3年連続13回目)が県勢最高記録の2時間4分35秒で12位。女子の比叡山(8年連続10回目)が1時間13分29秒の37位でフィニッシュした。【菅健吾】

男子 県勢の最高記録を更新

 滋賀学園は目標の8位入賞には届かなかったが、同校の持つ県最高記録2時間5分51秒(2019年)を1分16秒更新。同校の過去最高順位13位(04年)を塗り替える快挙を見せた。

 1区はエースの梶谷が駆けた。強豪校がしのぎを削る先頭集団に食らいつき、区間6位の力走だった。7キロ地点まで集団に入り、ラストスパート。「楽しんでいってこい」と2区の柴田に声を掛けた。

 柴田は大会前日、左脚に痛みがあったが「出る」と決意して出場。一時は2位まで順位を上げる積極的な走りを見せたが、強豪の追い上げもあり7位でたすきをつないだ。

 3区の小嶋は上位で回ってきたたすきに「胸が熱くなるものがあった」。柴田への感謝を思いを込めたガッツポーズをしてスタート。持ち味の粘り強い走りを見せ、4区の西川の背中を強くたたいて、9位でたすきリレー。西川は「3人の思いをつなぐ。粘ってキープする」と奮起。順位を守り抜いた。

 辻は大会までに調子を上げて5区に抜てきされた。順位を一つ落としたが「(上位に)絶対についていく」と気迫の走り。6区の杉本は「アンカーができるだけ走りやすい位置でつなぐ」と12位に踏みとどまった。

 アンカーの安原は、初めての都大路で区間7位の快走。レース後、「8位の背中が見えていたので悔しかった。ラストスパートに磨きをかけたい」と来年に向けて更なる飛躍を誓った。


フォーム改善で成長 滋賀学園3年・梶谷優斗主将

滋賀学園の梶谷優斗主将(3年)=滋賀県東近江市で、菅健吾撮影 拡大
滋賀学園の梶谷優斗主将(3年)=滋賀県東近江市で、菅健吾撮影

 「絶対8位入賞する」。先頭集団に入り、1位と19秒差の29分15秒でたすきをつなぐ好走を見せた主将の梶谷。中学時代は野球部で、駅伝を本格的に始めたのは高校に入学してから。大河亨監督は当時の梶谷を「がむしゃらに走っていた」と振り返る。

 「フォームがきれいになれば速く走れる」とアドバイスを受け、体幹強化とフォーム改善に取り組んできた。練習の成果もあり、11月には強風の中、5000メートル走の県高校記録を更新する14分5秒38をたたき出した。大河監督も「絶対的に信頼できる選手の一人」と絶賛するチームの柱に成長した。

 「背中でチームを引っ張る」タイプ。練習に取り組む姿勢でチームを鼓舞する。現在の3年生が入学した時は「最弱世代」とまで言われたが、同学年の小嶋が「速くて強い梶谷に勝ちたい気持ちでやってきた」と話すように、互いに高め合ってきた。

 最弱チームは都大路で県勢最高記録を更新する「最強世代」に成長を遂げ、梶谷もエースで主将という重責をはねのけた。「弱い自分もここまで来られた」と話す一方、28分台のタイムを狙っていたといい、「悔しかった。力不足だった」となお貪欲に前を見た。【菅健吾】


女子 「全員駅伝」掲げて好走

女子の37位でフィニッシュする比叡山の石田遙花=たけびしスタジアム京都で、山田尚弘撮影 拡大
女子の37位でフィニッシュする比叡山の石田遙花=たけびしスタジアム京都で、山田尚弘撮影

 比叡山は、目標としていた同校最高順位の23位(2019年)を更新することはできなかったが、県予選と近畿大会を上回るタイムで好走した。

 荒田は県予選、近畿大会に続いて1区を任された。「緊張したが楽しもうと思った」との言葉通り、後半まで2位集団に入る力走。中盤以降、1人に抜かれたものの、後半の上り坂で3人を抜き、24位でたすきをつないだ。

 荒田の「ファイト」という声を背に、2区の松田がスタート。「チームのために自分の課題を克服する」という強い気持ちで、苦手意識のあった前半で積極的な走りを見せた。後半は失速してしまい、35位に順位を落としたが、笑顔でたすきを渡した。

 3区を走るのは県予選での逆転優勝の立役者・佐山。「積極的に走ろう」。上り坂に差し掛かる前に1人に抜かれたが、坂で2人を抜き、34位で4区へ。

 たすきを受け取った花田は、県と近畿は走行メンバーに入らなかったが、都大路に合わせ調子を伸ばしてきた。2人に抜かれたものの、「差は広げさせない」と食らいつき、アンカーに最後を託した。

 最終区の石田はメンバーで唯一昨年の都大路を走った。「アンカーを任されたからにはチームを引っ張る走りをしたい」。脚の調子も良く積極的に走れたといい、「5区は走りたかった区間。楽しかった」と振り返った。「全員駅伝」を掲げた、1、2年生中心の若いチームは笑顔で都大路を後にした。


メンバー表

 ◆滋賀学園

1区 梶谷優斗 (3年)

2区 柴田侑  (1年)

3区 小嶋郁依斗(3年)

4区 西川優太 (3年)

5区 辻蒼汰  (2年)

6区 杉本和己 (3年)

7区 安原海晴 (1年)

メンバー表

 ◆比叡山

1区 荒田悠良(1年)

2区 松田彩奈(1年)

3区 佐山早矢(2年)

4区 花田麻衣(2年)

5区 石田遥花(2年)

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