- ツイート
- みんなのツイートを見る
- シェア
- ブックマーク
- 保存
- メール
- リンク
- 印刷
男子第71回、女子第32回全国高校駅伝競走大会(毎日新聞社、日本陸連、全国高体連など主催)は20日、京都市のたけびしスタジアム京都(西京極陸上競技場)を発着点とするコースであった。女子は昨年6位入賞の須磨学園(3年連続25回目)が、強豪校がひしめく先頭集団に終盤まで食らいつき、1時間8分28秒の6位でフィニッシュ。3年連続、通算23回目の入賞を果たした。男子は昨年14位の須磨学園(2年連続7回目)が粘り強い走りを見せ、本大会では過去最高の2時間3分44秒で7位入賞となった。【中田敦子】
女子 健闘の6位
須磨学園女子は、目標としてきた優勝には届かなかったが、都大路を初めて経験するメンバーが大健闘した。
3年連続で1区を務めた土井は、1位の北九州市立(福岡)を追う2位集団で強豪校と激しく競い、9位で2区へ。最大の課題だったラスト1・5キロの上り坂は「もう一踏ん張りが必要だった」と悔しがった。
2区の道清は、都大路初経験。猛烈な勢いの5人抜きで4位に順位を押し上げた。ラスト250メートルを「ここで負けたら終わり、という思いで最後まで走りきった」。
3区の福永は最初にして最後の都大路。「最後の400メートルの上り坂は、先頭の選手の背中を追って食らいついた」と、1位の北九州市立と1秒差の2位でたすきをつないだ。4区の田村も1年生ながら大健闘。「先輩たちと走れて楽しかった」と話した。
5区の石松は、強豪校の追い上げに苦しみ6位に順位を下げたが、最後は笑顔でフィニッシュした。浜本憲秀監督は「連続入賞という目標は達成したが、順位を上げたかったので悔しい気持ちはある。来年はもっと成長できたら」と話した。
男子 粘って7位
7位でフィニッシュした男子は、出場した過去6回の記録を上回る健闘ぶりを見せた。
初めて最長区間の1区(10キロ)を任された喜多村は、29分18秒と、都大路1区の県最高記録を25年ぶりに更新して8位でたすきをつないだ。
2区の林田は目標タイムには届かなかったものの6位の好位置に。3区の永吉はペース配分に苦しみ順位を下げたが、「最初から攻めきることができた」と話す4区の広内は序盤に追い上げ7位へと盛り返した。
昨年は5区で区間賞を獲得した上仮屋は「今年は力を出し切れなかった」と都大路の難しさを語った。6区の国安は「後ろを走る大牟田(福岡)との差を広げることができ、ベストを尽くせた」と順位を維持してアンカーの八沢へつないだ。
主将の大林は1週間前に左足を疲労骨折し、チームのサポート役に。「都大路の舞台に立てなかったのは悔しいが、走る選手の姿を見てうれしかった」と笑顔を見せた。
ライバルの存在大きく 女子3区・福永愛佳選手(3年)
「最後の都大路、一緒に走れて楽しかったな。ありがとう」。6年間、共に闘ってきたライバル、土井に感謝の言葉をささげた。
小学生の頃から仲が良い2人。姫路市立灘中の陸上部では大会で常に1位と2位を争うように。「2人で全国大会に行こう」と約束し、強豪校の門をくぐった。
土井は3年連続で最長区間の1区(10キロ)を任され、昨年は区間6位でたすきをつないだ。一方、自身は1年の時に股関節を痛めるなど故障に悩まされ、昨年まで全国の舞台に立てなかった。
この日は、最初で最後の都大路で、坂が多く厳しいコースの3区(3キロ)を走りきった。自粛期間中に坂道ダッシュで下半身を強化したことが功を奏し、ラスト約1キロの上り坂でスピードアップ。強豪校を一気に抜き2位に躍進した。
卒業後、土井は企業へ、自身は大学と進路は別れるが、これからも切磋琢磨(せっさたくま)する存在であることは変わらない。
努力実り「貢献できた」 男子1区・喜多村慧選手(3年)
残り3キロ。強豪校エースらがペースを上げるなか「ただ前だけを見て、1秒でも早く2区へつなぎたい」と必死に食らいついた。
高砂市出身。陸上をしていた3歳上の兄・真さんに憧れて自身も駅伝を始めた。「全国優勝」という大きな夢をかなえるため須磨学園に入学した。
しかし、1年生から左足甲のけがに悩まされた。「チームに申し訳ない。貢献できる選手になりたい」の思い一つでウエートトレーニングに励んだ。今年8月に御嶽山で行われた夏合宿では朝5時に起床し、「チームで一番長い距離を走ろう」と1日40キロ以上を走り切った。努力が実り、11月の県大会では4区の区間新記録を獲得した。
最後の都大路は最長区間の1区(10キロ)に抜てき。有力選手がそろう「勝負どころ」で入賞圏内の8位でたすきをつないだ。「全国優勝を目指していたので悔しいけど、最後の都大路でチームに貢献できたかな」と笑顔を見せた。
〔神戸版〕
時系列で見る
-
男子・倉敷4位 女子・興譲館10位 両監督・主将の話 /岡山
1009日前 -
平田 女子25位、自校最高 男子43位 /島根
1009日前 -
平田 女子25位、自校最高 男子43位 多久和コーチの話 /島根
1009日前 -
鳥取城北、寒風力走 /鳥取
1009日前 -
鳥取城北、寒風力走 監督の話 /鳥取
1009日前 -
智弁和歌山健闘 女子34位/男子40位 監督の話 /和歌山
1009日前 -
智弁和歌山健闘 女子34位/男子40位 /和歌山
1009日前 -
智弁カレッジ、過去最高 男子10位/女子35位 監督の話 /奈良
1009日前 -
智弁カレッジ、過去最高 男子10位/女子35位 /奈良
1009日前 -
須磨学園、共に入賞 女子、健闘の6位/男子、粘って7位 /兵庫
1009日前 -
男子・大阪29位、悔しさ次回へ 女子・薫英女学院7位、3年ぶり入賞 /大阪
1009日前 -
男子・洛南3位 女子・立宇治5位 /京都
1009日前 -
男子・洛南3位 女子・立宇治5位 両監督の話 /京都
1009日前 -
男子・滋賀学園12位/女子・比叡山37位 /滋賀
1009日前 -
男子・滋賀学園12位/女子・比叡山37位 両監督、主将の話 /滋賀
1009日前 -
男子・敦賀気比 36位/女子・鯖江 26位 /福井
1009日前 -
男子・遊学館41位 女子・星稜33位 /石川
1009日前 -
男子・遊学館41位 女子・星稜33位 両監督、星稜・大塚主将の話 /石川
1009日前 -
男子・高岡向陵33位 女子・富山商32位 /富山
1009日前