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男子第71回、女子第32回全国高校駅伝競走大会(毎日新聞社など主催)が20日、京都市のたけびしスタジアム京都を発着点に開かれた。男子・鳥栖工は悲願の入賞は果たせなかったが、5区の上田大樹(2年)が区間7位の快走を見せるなど後半追い上げた。2時間6分1秒で22位に入った。女子・白石は3区の橋本奏(1年)の5人抜きもあり、1時間11分41秒で23位と健闘。2019年から全体のタイムを約1分縮め、順位も六つ上げた。【高橋広之】
◆男子
前半から勝負を仕掛け、入賞圏を目指すという事前に描いた展開にはならなかった。
主将を務める1区の園田勢(3年)は、古川昌道監督が「安定感が持ち味で、ここまで崩れたのは初めて」と言うほどの不調。1週間前から足に不安があったことなども影響したといい、36位と出遅れた。2区の千代島宗汰(同)も二つ順位を落とし、前半で流れをつかめなかったことが最後まで響いた。
だが、後続の各区では後輩たちが意地の追い上げを見せる。3区の間瀬田純平(2年)は、10人抜きで区間13位の力走を見せた。4区の山田基貴(同)も三つ順位を上げる。5区の上田は区間7位の3キロ8分51秒で駆け抜け、チームを勢いづけた。
24位でたすきを受け取った6区の深堀優(同)は2人を抜き、アンカーへ。高山匠也(3年)は残り約1キロ地点で1人をかわしたが、トラック勝負で鎮西学院(長崎)に惜しくも抜かれ、22位のままレースを終えた。
全体の順位は昨年から五つ落とす結果に。園田主将はレース後、「ふがいない走りで後続選手に迷惑をかけた」と悔やんだが、「2年生が結果を出してくれたので、来年こそ入賞してほしい」と話した。
古川監督は「予想外で残念な結果だが、2年生の戦力は上がっている。来年も都大路を目指したい」と語った。
◆女子
1区の平島ゆゆ(2年)は「最初から焦るとバテるので途中からペースを上げよう」と落ち着いてレースに入り、1キロ地点の39位から追い上げ20位でたすきをつないだ。
2区の筒井心桜(こはる)(3年)は「全然ダメだった」とレース後、声を震わせたが26位と踏ん張って3区へ。橋本は「前との差が縮まった時に、このままペースを上げれば抜けると思った」と勢いに乗った。3キロ10分4秒のタイムで5人を抜き去り、21位に浮上した。
県大会をけがで欠場した4区の山口咲栄(2年)は、昨年に続く都大路出場。昨年は1区を任され41位と振るわなかったが、今年は3キロ9分48秒と力走し22位でつないだ。アンカーは主将の松浦亜依(3年)。最後の大会で緊張もあり、本来の走りを見せられなかったと悔やむが、「途中きつかったが、最後の1キロで持ち直せた」。23位で堂々とゴールした。レース後、「3年生が足を引っ張ってしまったが、後輩たちがカバーしてくれた」と話し、来年に望みを託した。門田芳彦コーチから「自分の仕事をした」と声を掛けられ、涙を流した。
門田コーチは「持っている力を全て出せた。目標は19位だったが、最低でも25位以上との目標は達成できた。昨年より全体で約1分短縮できたのは素晴らしい」と選手をたたえた。
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