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影山貴彦のテレビ燦々

同志社女子大学メディア創造学科教授・影山貴彦さんがつづるテレビにまつわるコラムです。

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影山貴彦のテレビ燦々

「おちょやん」、腰を据えて評価を 始まったばかり、練達の筆に期待

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「おちょやん」第4週の一場面。ヒロイン千代を演じる杉咲花=NHK提供
「おちょやん」第4週の一場面。ヒロイン千代を演じる杉咲花=NHK提供

 <影山貴彦のテレビ燦々(さんさん)>

 前作「エール」の評判が高かったせいもあるのだろう、11月30日にスタートしたNHK連続テレビ小説「おちょやん」に対し、早くから否定的に捉えるメディアの記事をいくつか目にした。テレビ番組の元作り手として強く思うが、もう少し様子を見てほしい。もしかすると今後、人々の記憶に深く刻まれる朝ドラとなる可能性も十分に秘めている。主演を務める杉咲花がしっかり登場し始めて、まだほぼ1週間なのだ。情報伝達の速度が飛躍的に高まった社会の影響もあるのか、メディアがあまりにも性急に物事の判断をしがちな昨今の傾向は、エンターテインメントにおいても歓迎すべきことではないと思う。

 「おちょやん」は、俳優・浪花千栄子をモデルに、貧しい環境に生まれた少女が女優を目指し、夢に向かってまい進する姿を描いた作品だ。描かれる時代は大正から昭和、物語の舞台は大阪だ。脚本は2013年版の「半沢直樹」(MBS系)や15年版の「下町ロケット」(同)などで知られる八津弘幸が全編を担当する。ダイナミックで爽快感あふれる八津の筆に大いに期待している。

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