特集

東日本大震災

2011年3月11日に発生した東日本大震災。復興の様子や課題、人々の移ろいを取り上げます。

特集一覧

「『待ってる感』に応えたい」 クジラを追う入社5年目の新米甲板長

  • ブックマーク
  • メール
  • 印刷
来春に備え、船首に設置した鯨砲を確認する阿部秀喜さん(右)と船長の阿部孝喜さん=宮城県石巻市で2020年12月4日午前9時52分、深津誠撮影
来春に備え、船首に設置した鯨砲を確認する阿部秀喜さん(右)と船長の阿部孝喜さん=宮城県石巻市で2020年12月4日午前9時52分、深津誠撮影

 「カン、カン、カン」と甲高い金属音が港に響く。宮城県石巻市の造船所で4日、捕鯨船の補修作業が急ピッチで進んでいた。もりを発射する鯨砲が船首に取り付けられ、来春の操業に向けてドックでの作業は大詰めを迎えている。

 太平洋に突き出た牡鹿(おしか)半島の南端にあり、かつて国内有数の捕鯨基地として栄えた鮎川浜地区の捕鯨会社「鮎川捕鯨」が所有する船だ。同社は、全国で5隻しかない小型捕鯨船のうち2隻を抱える。東日本大震災直後の2011年4月、会長の伊藤稔さん(83)は先輩記者の取材にこう語っていた。

 <捕鯨がなくなれば鮎川が鮎川ではなくなる。一刻も早く再建し街に恩返ししたい>

この記事は有料記事です。

残り1601文字(全文1886文字)

【東日本大震災】

時系列で見る

次に読みたい

あわせて読みたい

この記事の特集・連載
すべて見る

注目の特集