道開発予算 「国土強靱化」推進柱に 前倒し計上合わせ7758億円 /北海道

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 総額5718億円の2021年度北海道開発予算が21日、閣議決定された。当初予算としては前年度当初比10・5%減で9年ぶりの減額だが、前倒し計上した20年度第3次補正予算の2039億円を合わせると7758億円となり、20年度当初と19年度補正を合わせた総額(7711億円)とほぼ横ばい。

 防災・減災を図る「国土強靱(きょうじん)化5カ年計画」の推進を柱に、胆振東部地震(18年9月)からの復旧・復興、白老町の「民族共生象徴空間(ウポポイ)」を通じたアイヌ文化への理解促進を重点事業に位置付けた。国土強靱化計画は、19年12月に閣議決定され、21年度が初年度。流域治水対策のほか、災害に備え道路や港湾の機能強化を集中的に行う。

 実質的な予算総額7758億円のうち、北海道開発事業費(7618億円)が大半を占め、このうち治山治水に1472億万円を計上。堤防整備▽ダム再生事業の推進▽大地震の際の緊急物資輸送路の整備――などを実施する。

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