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トランプ外交を評価した「YA論文」、外交官とみられる謎の筆者はどうなった?

米外交専門誌に掲載された「YA論文」=「アメリカン・インタレスト」(電子版)より

 「Y.A.」のイニシャルで、日本の外交官が書いたとみられる論文が今年4月に公表され、日米外交筋に波紋を広げた。「トランプ米政権は正しい対中戦略を持っている点で、曖昧だったオバマ前政権よりも良い」。米大統領選でトランプ氏の再選を望んでいると示唆する内容だ。匿名とはいえ、このような見解を現役官僚が公表したとすれば異例だ。オバマ前政権で副大統領を務め、対中外交にも関与したバイデン氏が勝利した今、筆者はどう見ているのだろうか。そして、「Y.A.」とは誰なのか。

YA論文とは

 論文は新型コロナウイルスの感染拡大が続く4月、米外交専門誌「アメリカン・インタレスト」(電子版)に掲載された。筆者は「Y.A.」で、「日本政府の官僚」と書かれていた。タイトルは「The Virtues of a Confrontational China Strategy(対決的中国戦略の正しい理由)」で、「YA論文」と呼ばれるようになった。

 日本外交の基軸は日米同盟だが、もう一つの大国、中国とどう向き合っていくかが問われている。YA論文はオバマ前政権の外交、とりわけ対中戦略を酷評している。「日本の多くの政策立案者は、オバマ政権の対中戦略に失望した」と強調し、オバマ前大統領がリベラル層が支持する気候変動など世界的な課題を優先し、中国の協力を得るため南シナ海の軍事拠点化や沖縄県・尖閣諸島への公船派遣など海洋進出を許したと指摘する。

 トランプ政権については、冷戦終結後、日本が求めてきた「(中国という)危機を認識する指導者だ」と一定の評価をしている。「トランプ政権の対中対決姿勢は混乱を招いた」とも言及するが、「中国に焦点を当てた同盟は、対決を避ける曖昧な同盟に勝る」と対中強硬姿勢がより重要だと訴える。対中姿勢に基づきバイデン氏よりトランプ氏の当選を…

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