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アビガンなお継続審議 治験手法の影響否めず 安倍氏「月内」発言から半年超

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アビガン=富士フイルムのウェブサイトより
アビガン=富士フイルムのウェブサイトより

 抗ウイルス薬「アビガン」(一般名・ファビピラビル)の新型コロナウイルス感染症治療薬としての承認について、厚生労働省の専門部会は21日、「現時点で有効性を明確に判断することは困難」として継続審議とした。安倍晋三前首相が5月に「月内承認を目指す」と発言してから半年以上も経過しているが、審査の焦点となったのは臨床試験(治験)の手法による影響だった。今後、企業側に新たなデータの提出を求め、改めて判断することになりそうだが、専門部会の開催は年明け以降の見込みだ。【金秀蓮、阿部亮介】

 専門部会の正式名称は、「薬事・食品衛生審議会医薬品第2部会」。民間の製薬企業などが開発した医薬品の製造・販売などを審査する。企業秘密があるため非公開で審査され、医学・薬学が専門の大学教授や病院医師のほか、日本薬剤師会幹部、弁護士らもメンバーに名を連ねる。通常は複数の医薬品を一度に審査するが、今回はアビガンだけが審査対象となった。政府が新型コロナウイルス感染症治療薬の審査を最優先にする方針を打ち出しているためだ。

 アビガンを開発したのは、富士フイルム富山化学(東京)で、既に新型インフルエンザの治療薬として承認されている。同社は今年3~9月、コロナ患者156人を対象に治験を実施。アビガンを投与された患者は、効果のない偽薬を投与された患者よりも症状が軽快して、PCR検査で陰性になるまでの期間が約2・8日短くなった、との結果を公表。厚労省に製造・販売の承認を申請していた。

 「陰性までの期間が約2・8日短くなった」という企業側が主張する「有効性」を審査する上で焦点となったのが、…

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