菅首相の呼び名、ガースーから「スガーリン」に? 自民議員のぼやきと苦笑のワケ
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菅義偉首相はインターネット番組で「ガースーです」と愛称で自己紹介し、「緊張感がない」と批判を浴びたが、このところ別の呼び名も使われているようだ。その名も旧ソ連の権力者、スターリン(1878~1953年)になぞらえた「スガーリン」。首相の強権的な一面をのぞかせている。
「最近、首相は役所の中で『スガーリン』って呼ばれているらしい」。自民党のベテラン議員はこう漏らし、ため息をついた。「気に入らない役人をどんどんクビにしてきたからな」
スターリンはかつて弾圧や粛清を繰り返し、共産主義下で独裁体制を築いた指導者で、「スターリン主義」という言葉も生まれた。
首相は官房長官時代、力を入れていた「ふるさと納税」の制度拡充に異論を唱えた総務官僚を要職から外した「実績」がある。政権の決定に反対する官僚は「異動してもらう」とも明言した。日本学術会議が推薦した新会員候補6人の任命を拒否したことも問題視されている。政治スタイルも周りに相談して決めるのではなく、自分一人で決断するタイプとされる。
「ガースー」は…
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