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真夏のクリスマス、路上生活者を支える日本人移住者の一家 弁当に詰める思い

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路上生活者の男性と言葉を交わす神戸めぐみさん(左)=サンパウロで2020年12月20日、山本太一撮影
路上生活者の男性と言葉を交わす神戸めぐみさん(左)=サンパウロで2020年12月20日、山本太一撮影

 新型コロナウイルスによる景気低迷が深刻な南米ブラジルで、路上生活者の支援活動に打ち込む日本人の移住者家族がいる。コロナ禍で自分たちの生活も苦しいが「人間、一人で生きているわけではない。苦しいときこそ、お互い様だ」として、人々が慈しみ合う年の瀬を迎えている。

 真夏のクリスマス直前の12月20日、ブラジルの最大都市サンパウロ。神戸(かんべ)めぐみさん(57)は、マンションの軒下で暮らす人たちに弁当を手渡しながら、暮らしぶりや必要とする物資を尋ねていた。

 「おなかが減っていた。いつもおいしい弁当をありがとう」。もらった弁当をほおばり、セウソ・シクレッチさん(45)は笑みを浮かべる。5年前、両親が亡くなったのをきっかけに地方からサンパウロに出てきたが、給料の良い仕事は見つからず、集めた段ボールをわずかな現金に換えて食べつなぎ、路上生活を続けている。

 支援活動の中心となるのは日本からの移住者で通訳業の夫保(たもつ)さん(56)と、日系2世で調理師の妻めぐみさんの一家4人だ。この日はめぐみさんと長男吟(ぎん)さん(19)、知人女性の3人が弁当を配達した。車で約4時間かけ、路上生活者が滞在する数十カ所のポイントを回った。

 今回の弁当のメニューはブラジル…

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