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コロナで社会がギスギスしている。世界を見渡せば、自国第一主義がはびこる。戦後75年、戦争の記憶も薄れるばかりだ。
こんな時、あの人なら何を書き、何を語るのか。今年で没後10年になる作家・劇作家の井上ひさしさんである。
戯曲には庶民の暮らしが描かれる。原爆投下後の広島を舞台にした代表作「父と暮せば」もそうだ。原爆で亡くなった父と、残された娘の会話がユーモラスであり、また悲しい。
平和を語り継ぐ視点について、井上さんはこう述べている。
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