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「2021現代の書 新春展―今いきづく墨の華―」(1月5~9日、東京・銀座の和光ホール)が節目の年を迎える。今回が20回目。ポスト・コロナ時代に向け、「現代の書」の方向性を問い掛ける貴重な機会となると思われる。
「新春展」は2002年にスタート。「現代の書」の芸術性と今日性を希求し続けてきた。漢字、かな、近代詩文書、大字書、前衛書、篆刻(てんこく)、刻字と、多彩な展開を刻んできた。「書もまた、書家の生命の奥底からほとばしる美の魂の叫びでなければなりません。新世紀の入り口に立ち、私たちは渇望に似た創作意欲に従順に、書芸術の新しい境地を求める決意をしました」と、創設時の意気込みが第1回展あいさつ文に刻まれている。
さて、毎日書道展に集う代表的な書人24人はコロナの時代をどのように受け止めたのか? つまり今日性への接近に注目した。
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