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日々是・感劇

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表現者たちの気概

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 1933年、ナチス・ドイツが政権を掌握した。<世界の歴史には、勇気はあるけれど馬鹿な人間や、賢いけれど臆病な人間がたくさんいた。それはおかしな状態だった>。ナチスに著書を焼かれ、迫害されながらもドイツにとどまり抵抗を続けた作家エーリヒ・ケストナーは同年刊行の「飛ぶ教室」(丘沢静也訳)のまえがきにこう記す。

 劇団印象−indian elephant−「エーリヒ・ケストナー~消された名前~」(9~13日、東京・下北沢駅前劇場、鈴木アツト作・演出)は言論の自由が奪われた時代における表現者たちの葛藤の物語だ。ケストナー(玉置祐也)を軸に、反ナチ活動で殺害された友人の俳優ハンス・オットー(村岡哲至)、ナチスに協力した映画監督レニ・リーフェンシュタール(今泉舞)らが「飛ぶ教室」の世界も絡ませながら描かれる。芸…

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