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中国取材の経験が豊富な坂東賢治専門編集委員のコラム。

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ボーゲル氏の鄧小平伝=坂東賢治

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 東アジア研究の泰斗、エズラ・ボーゲル氏が90歳で死去した。日本メディアはもちろん「ジャパン・アズ・ナンバーワン」(1979年)を代表作に挙げた。一方、中国メディアが取り上げたのは「鄧小平伝」(邦題・現代中国の父 鄧小平)(2011年)だ。

 ボーゲル氏は58年から2年間、妻子と共に東京周辺に住んでサラリーマン家庭の生活を調査した。帰国後、新たな研究分野に選んだのが中国だった。63年には香港に赴き、中国本土から逃れた難民とも会って「竹のカーテン」に閉ざされた中国の研究を始めた。

 日本語も中国語も極めて流ちょうになり、中国では傅高義(フー・ガオ・イー)と名乗った。ボーゲルのドイツ語読みを「傅高」に、エズラのEを「義」に当てた。

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