特集

検証・安倍政権

7年8カ月余りにわたった第2次安倍晋三政権が幕を閉じました。数々の疑惑、課題が残されたままです。

特集一覧

「虚偽答弁、国民がばかにされた」 安倍前首相告発の弁護士 議員継続と検察に怒り

  • はてなブックマーク
  • メール
  • 印刷
記者会見する安倍晋三前首相=衆院第1議員会館で2020年12月24日午後6時31分、竹内幹撮影
記者会見する安倍晋三前首相=衆院第1議員会館で2020年12月24日午後6時31分、竹内幹撮影

 「桜を見る会」の前夜祭を巡る問題は、安倍晋三前首相(66)の金庫番である秘書が政治資金規正法違反(不記載)で略式起訴される事態に発展した。「議員を辞めるべきだ」「形式的な捜査だったのでは」。「言論の府」である国会でうその答弁を繰り返した前首相と、前首相の刑事責任を不問とした検察に対する怒りの声が渦巻いている。【大場弘行、島田信幸、内橋寿明】

 「国民のみなさまに心からおわび申し上げます」

 24日午後6時、東京・永田町の衆院第1議員会館で始まった記者会見。前首相は神妙な面もちで用意した紙を時折つかえながら読み上げた。配川博之・公設第1秘書(61)の略式起訴や国会で事実と異なる説明をしていたことについて「道義的責任を痛感」「深く深く反省」「深く深くおわび」といった反省の言葉を口にし、頭を3度下げた。

 政治資金収支報告書に前夜祭の費用を記載していなかった理由は「東京と地元の事務所の連絡、連携が不十分であった」「私が知らない中で行われていた」などと語り、自らの関与を否定した。会見は50人程度でいっぱいになる会議室で1時間あまり続いた。広い場所で会見をしなかった理由を聞かれると「今のこの機会を利用して質問していただきたい」と返した。

 前首相を刑事告発した弁護士らで作る「『桜を見る会』を追及する法律家の会」も同日、東京・霞が関で記者会見し「国会を空転させた安倍氏の責任は重い。謝罪だけでは済まず、国会議員を辞めていただきたい」と怒りをあらわにした。

 同会は安倍氏のほかに秘書ら3人に対する捜査を東京地検に求めてきた。公設第1秘書の略式起訴は「事務所の関与はない」としてきた安倍氏の国会答弁を覆すことになり、世話人の泉沢章弁護士は「うその答弁を続けた安倍氏は政治家として不適格」と強調する。安倍氏側に「国民はどうせ忘れる」とのおごりがあったと指摘して、「虚偽答弁は野…

この記事は有料記事です。

残り629文字(全文1414文字)

【検証・安倍政権】

時系列で見る

次に読みたい

あわせて読みたい

注目の特集