残されたDNAで犯人像に迫る 世田谷一家殺害20年 将来的には顔の再現も

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現場の宮沢さん方(左)周辺を調べる捜査員。犯人の血液からDNAが検出されている=東京都世田谷区上祖師谷で2000年12月31日、宮本明登撮影
現場の宮沢さん方(左)周辺を調べる捜査員。犯人の血液からDNAが検出されている=東京都世田谷区上祖師谷で2000年12月31日、宮本明登撮影

 「採取した血液のDNA分析から、がんの可能性など病気との関連を知りたい」。東京都世田谷区の会社員、宮沢みきおさん(当時44歳)一家4人が2000年12月に殺害された事件で、警視庁成城署捜査本部の捜査員は10年ごろ、静岡県の研究機関を訪れ、遺伝に詳しい学者に質問した。事件は指紋や血液、多くの遺留品が残されていたが、解決のメドが立たないまま時間が流れていた。捜査員は、犯人のA型の男の血液を突破口にできないかと、わらにもすがる思いだった。

 学者は「DNAで犯人の病気が判明するかもしれない」と、個人を特定するわけではないことを条件に依頼を引き受けた。約1カ月にわたって鑑定したが、遺伝的にかかりやすい病気の解明には至らなかった。

 捜査本部がDNAに注目するのはこの時が初めてではない。05年8月には国内の大学に犯人の血液を持ち込んだ。DNA鑑定の権威である研究者が、個人を特定せずに登録されている研究者用のデータベースで世界中から集めた約1万人分のDNAと照合して調べた。06年4月にまとめた結果によると、犯人のルーツは父系が「日本や中国、韓国を含む東アジア」、母系は「日本人ではなく、アドリア海周辺の南欧系民族」の可能性が高いとされた。研究者は今月、取材に対して…

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