本州最南端に民間ロケット発射場 人工衛星打ち上げ可能 21年完成へ整備進む
毎日新聞
2020/12/24 14:21(最終更新 12/25 12:52)
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本州最南端の和歌山県串本町で、小型人工衛星を打ち上げるための民間ロケット発射場「スペースポート紀伊」が2021年に完成する。22年春までにはロケットを発射する計画で、20年代半ばまでには年間20機程度を打ち上げると見込む。地元は産業振興や雇用創出だけでなく観光資源としても期待しており、「宇宙への玄関口」として町をアピールしていく構えだ。
小型人工衛星は海上や地上の観測、通信などの分野で世界的に需要が増えている。将来的には被災状況の把握や農作物の収穫時期の見極めなどにも活用できると期待されており、打ち上げを希望する民間企業は多い。発射場を建設する宇宙事業会社スペースワン(東京都)によると、世界の小型人工衛星の打ち上げ数は08~17年の実績で約1000機だったのに対し、18~27年は4600機と4倍以上になる予測もある。
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