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シネマの週末・この1本

ソング・トゥ・ソング 関係性、極まった美学で

 この監督独特の映像文法と語り口、今作は極まった感がある。もはや「テレンス・マリック」というジャンルにくくったほうがいいかもしれない。好きな人は絶賛し、それ以外の人には理解不能。いや、何はともあれ映画に身を浸せば、唯一無二のマリック体験が待っている。

 登場するのは、大物音楽プロデューサーのクック(マイケル・ファスベンダー)、彼が目をかけるミュージシャンのBV(ライアン・ゴズリング)、元受付係でギタリストのフェイ(ルーニー・マーラ)。3人の三角関係を軸に、ウエートレスのロンダ(ナタリー・ポートマン)、裕福なアマンダ(ケイト・ブランシェット)やフランス人のゾーイ(ベレニス・マルロー)が加わって、男女がもつれ合う。

 とはいえ、分かりやすい恋愛映画を期待してはいけない。物語は細分化され、時間や場所の連続性を欠いた断片がコラージュのようにつなげられる。音楽が重なり独白がかぶる。カメラは縦横に人物にまつわりついて、激しい動きに映像酔いしそうだ。官能的な場面と美しい自然の風景が挿入されて、人間の営みと対置される。

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