今年は、コロナ禍で近しい人たちと過ごす時間が増え、妻や夫、恋人らとの関係について改めて考えた人も多いだろう。作家の赤坂真理さんは、新刊「愛と性と存在のはなし」(NHK出版新書)で、性的な多数派であるヘテロセクシュアル(異性愛者)が抱える問題を自身の内奥から思索した。【聞き手・鈴木英生】
――赤坂さんの新刊は、男性の性や身体感覚について、女性があまりにも知らないと気づかれたことを話の糸口にしています。
「自分が男性のボディーを持っていたら何をどう感じるか」と想像したことがあります。そのとき、正直言って、想像を絶したんです。猫になる想像のほうが楽だったくらい。男性とはそれくらいわからない人たちだと気づいたとき、彼らを本当に尊重しようという気持ちを持てました。今、性や性差をめぐる議論は、ほとんどがジェンダーの話、権利や機会の平等の話です。でも本当に、それですべてが済む話なのか、私にはわからないので…
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