メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

記者の目

「名付けられない病」と24年 「ただ患う」受け入れたい=谷田朋美(大阪編集局)

亡くなる約3カ月前、友人が私の誕生日に送ってくれたメッセージ。この頃、「長生きすることもひとつの救い」とよく話していた(画像の一部を加工しています)

 統計には表れないが、医学で明白に説明できない病を抱えている人は少なくないのではないか。周囲から「怠け者」「だらしない」などと誤解を受けるだけでなく、医療・福祉によるケアや配慮を十分に受けられないまま、孤独に闘病している人たちがいることを知ってほしい。

数値異常ないが常に頭痛、倦怠

 実は私自身、15歳から頭痛、倦怠(けんたい)感、呼吸困難感などインフルエンザのような症状が続いている。発症以来24年間、一瞬でも症状が消えたことはない。ただ、症状は周囲に見えにくく、どんな検査でも数値に異常がないことから、医師には「気の持ちよう」と言われ、家族にも理解してもらえなかった。むしろ説明すればするほど、同情や援助を不当に得ようとしていると受け取られるジレンマに陥った。精神疾患を疑ったこともあるが、どんな薬も効かず、診断を求めて20年以上病院を巡った。

 28歳の時、医師に脳脊髄(せきずい)液減少症と診断された。初めて身体的な疾患だと認められたことで自責の念が和らぎ、周囲の理解も得られると思った。しかし、専門医以外の医師から「そんな病気はない」と言われることが多く、混乱した。さらに検査後から全身に熱湯を浴びたような痛みが起こり、立ち上がることさえできなくなった。痛みに耐えるため食いしばりすぎて、歯が抜けた。医師は親身に話を聴いてくれたが、治療して…

この記事は有料記事です。

残り1331文字(全文1904文字)

コメント

投稿について

読者の皆さんと議論を深める記事です。たくさんの自由で率直なご意見をお待ちしています。

※ 投稿は利用規約に同意したものとみなします。

利用規約

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 鼻出しマスクの受験生を逮捕 不退去の疑い 警視庁深川署

  2. 飛行機マスク拒否 大学職員「容疑と事実違う」 捜査車両でも着用しなかった理由

  3. 鼻出しマスク受験「眼鏡が曇るから」 釈放男性、トイレにこもった訳は

  4. テレ東・大江麻理子キャスターらマスク着用 「緊急事態宣言受け決断」

  5. 四国トピックス 「眼鏡曇らないマスク」 徳島の2店がコラボし開発 通気性抜群「接客業にぜひ」 /徳島

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです