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桜を見る会

安倍首相主催の「桜を見る会」に首相の後援会関係者が多数招待され、「公費の私物化」と批判されています。

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国会虚偽説明、反省にじませ責任回避 安倍氏「桜」補塡釈明 政権へ重荷

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衆院議院運営委員会で「桜を見る会」前夜祭の費用補塡問題について説明し、頭を下げる安倍晋三前首相=国会内で2020年12月25日午後1時3分、竹内紀臣撮影
衆院議院運営委員会で「桜を見る会」前夜祭の費用補塡問題について説明し、頭を下げる安倍晋三前首相=国会内で2020年12月25日午後1時3分、竹内紀臣撮影

 自民党の安倍晋三前首相は25日の衆参両院の議院運営委員会で、「桜を見る会」前夜祭を巡り、首相在任中に事実と異なる国会答弁を繰り返した責任を認めた。しかし、責任の取り方に関しては曖昧な姿勢に終始した。野党は証人喚問を求める方針で、菅義偉首相にとって政権運営の重荷になりそうだ。

「道義的」強調 「秘書が」連呼で幕引き図る

 「私が知らない中で行われたとはいえ、道義的責任を痛感している」。首相在任中の国会答弁を訂正するため議運委に出席した安倍氏は、冒頭でこう述べ、自身の「責任」を強調した。

 安倍氏は前夜祭について「開催費用の一部を後援会として支出していた」と認めたうえで、2017年から3年分の政治資金収支報告書を修正したと説明。これまで国会で「事務所側が補塡(ほてん)した事実はない」「1人5000円を集金し、現金をその場でホテル側に渡した」などとした答弁は誤った認識をもとに行ったものだと釈明した。そのうえで「心からおわびする」と繰り返し、反省の色を強く打ち出した。

 しかし、衆院調査局の集計に基づく野党の分析によると、安倍氏が首相在任中に行った「事実と異なる答弁」は118回にも上る。両院の本会議や予算委員会で多数の野党議員が「桜を見る会」を巡って質問に立ち、国会審議の多くの時間が費やされたが、審議の前提が崩壊したことになる。

 立憲民主党の辻元清美副代表は「議員辞職に値する」と指摘。同党の福山哲郎幹事長も「答弁訂正などで済む話ではない。どう責任を取るのか」と詰め寄った。

 しかし、安倍氏は…

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