会員限定有料記事 毎日新聞
新型コロナウイルスの影響で鍋料理店が窮地に立たされている。もつ鍋や水炊き、ふぐ鍋など本来なら冬場がかき入れ時だが、「密」になって鍋を囲むイメージが強く、感染の再拡大でさらに敬遠されているようだ。鍋料理はリスクが他より高いのか。業界は感染対策のアピールに躍起となっている。
「12月に入り、感染再拡大で目に見えてお客が減った」。福岡市のもつ鍋店「楽天地」の水谷崇社長はため息をつく。店は4月7日の緊急事態宣言を受けてチェーンの半数が休業し、5月14日の宣言解除後に再開した。しかし、今夏の売り上げは前年と比べ3割程度まで落ち込んだ。少しでもカバーしようと家庭用もつ鍋セットの通販を強化し、店を知ってもらおうと医療関係者を無料招待するなど地道な努力の結果、地元客を中心に徐々に客足が回復。GoToキャンペーンの恩恵もあり、11月の売り上げは前年並みに回復していたさなかの感染再拡大だった。
外食業界の中でも、鍋料理はコロナ禍で特に苦戦を強いられてきた。鍋を囲んで一緒につつく、お玉や菜箸を使い回すことが感染リスクを高めるとして、大皿料理やビュッフェと並んで注意すべき「3大料理」ともされてきたためだ。ある日本料理店の店主は「この冬は鍋のコースでなく懐石が人気。会食に誘う側も相手を気遣って鍋を避けている」と話す
あおりを受け、シーズンを迎えているふぐ鍋店は客が激減。山…
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