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桜を見る会

安倍首相主催の「桜を見る会」に首相の後援会関係者が多数招待され、「公費の私物化」と批判されています。

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「何を反省しているか分からない」「責任問われるから隠蔽」 安倍氏説明に疑問次々

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参院議院運営委員会で「桜を見る会」前夜祭の費用補塡問題について質問に答える安倍晋三前首相=国会内で2020年12月25日午後4時27分、竹内紀臣撮影
参院議院運営委員会で「桜を見る会」前夜祭の費用補塡問題について質問に答える安倍晋三前首相=国会内で2020年12月25日午後4時27分、竹内紀臣撮影

 安倍晋三前首相(66)が25日、衆参両院で開かれた議院運営委員会に出席し「桜を見る会」の前夜祭を巡る国会答弁を修正して謝罪した。1年以上前から事実と異なる答弁を繰り返し、貴重な審議時間を空費させた対応は国会史に残る汚点となり、議員辞職を求める声が上がっている。

 安倍氏は冒頭で前夜祭の費用を後援会が補塡(ほてん)したにもかかわらず、政治資金収支報告書に記載しなかった問題を認めた。質疑応答では野党議員から「社員には責任を取らせて自分は何も身を切らずに『初心に帰って全力を尽くします』。こんなことが許されると思いますか。民間なら社長は辞職だ」と厳しい指摘を浴びせられた。安倍氏は「信頼を回復するために努力を重ねていきたい」と繰り返し、辞職の要請には応じなかった。

 国会運営に詳しい元参院事務局職員の武蔵勝宏・同志社大教授(政治学)はこの日の国会説明について「答弁を訂正するから許してという態度で、問題を矮小(わいしょう)化してしまった」と嘆く。

 前夜祭を巡り安倍氏が国会で事実と異なる答弁をしたのは118回に上るとされる。武蔵教授は「国会の歴史でも前代未聞」とした上で「国会の行政監督権の行使や国会の審議権を妨害し、多くの時間がとられた」と“実害”を指摘する。

 安倍氏は費用補塡などに関する…

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