雪辱誓う東洋大4年生の秘策 コロナ下の箱根駅伝へ
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新型コロナウイルスの「第3波」が到来する中、大学駅伝最大のイベントである箱根駅伝は、来年1月2、3日に開催する方向で準備が進む。前回大会で10位と低迷し、雪辱を誓う東洋大陸上競技部。最後の箱根に臨む4年生の西山和弥(22)と吉川洋次(22)は覚悟を決めた。コロナ下での練習の遅れを挽回するため、2人はそれぞれに策を取った。
12月4日の日本選手権男子1万メートル。東洋大OBの相沢晃(23)=旭化成=が日本新記録で優勝して東京オリンピック代表を決めたレースで、西山の結果はパッとしなかった。10月に出した自己記録から50秒以上遅い28分54秒30で43位。大学1、2年時の箱根駅伝で連続1区区間賞、2年時の日本選手権1万メートルで4位に食い込んだエースの力からすると低調に見える。だがレース直後、悔しそうな表情も見せず、意外とサバサバしていたのだ。「箱根を見据えているので」。想定内と言いたいらしい。
東洋大は新型コロナの影響で春先の約3カ月間、全員が埼玉県川越市内の寮を離れて実家に帰省し、自主練習となった。西山は昨季悩まされた股関節故障のリハビリもあり、走り込みの量は例年の半分程度に減った…
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