新型コロナウイルス感染拡大の「第3波」の中で迎える年末年始。GoToトラベルの全国一斉停止が、インバウンド(訪日外国人)需要の消失から内需向けサービスに転換して再起を図る観光業者の経営を直撃している。
東京・神楽坂のゲストハウス「アンプラン神楽坂」の窓が換気のため開け放たれ、ドミトリー(相部屋)に師走の冷気が入り込んだ。コロナ禍以前は欧米やアジアからの宿泊客のブログなどで評判となり、利用客の6割を占めた多くの外国人でにぎわっていた。しかし、この日のドミトリー利用者は3人のみ。室内には16人分のベッドが置かれているが、間隔を空けて距離を保つため受け入れは8人までに制限している。オーナー会社「Fika」マネジャーのデリス・グリーンさん(28)は「ドミトリーが密だという懸念を払拭(ふっしょく)するため、換気や消毒には神経をとがらせている」という。
宿泊費用を最大で35%割り引くGoToトラベルは、割引額が大きくなる高級旅館・ホテルは連日予約で埋まった一方、低価格路線のゲストハウスや民泊などは恩恵を受けづらい。
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