「渇水期の沢で動植物消失の可能性」 リニア工事影響、JR東海が静岡県に資料提出

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リニア静岡工区の工事による環境への影響を議論した静岡県生物多様性専門部会=県庁で2020年12月25日、山田英之撮影
リニア静岡工区の工事による環境への影響を議論した静岡県生物多様性専門部会=県庁で2020年12月25日、山田英之撮影

 未着工のリニア中央新幹線南アルプストンネル静岡工区を巡り、大学教授らによる静岡県生物多様性専門部会が25日に開かれた。JR東海はトンネル掘削による南アルプスへの影響として渇水期に枯渇する沢で、動植物が消失する可能性を明らかにした。地形や地質が複雑で事前調査が難しく、影響の予測に不確実性があることも認めた。【山田英之】

 JR東海の担当者が出席する生物多様性専門部会は2019年9月以来、1年3カ月ぶり。国土交通省の有識者会議は計7回あったが、いずれも大井川の水問題が中心で、生態系への影響などを話し合う生物多様性の分野が議論されておらず、進捗(しんちょく)が注目されていた。

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