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経済危機にコロナ、崩壊状態の公的医療 月給4ドルでも現場に立つ思いとは

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院内の窮状を訴えるベネズエラ中央大学病院のマリア・エウヘニア・ランダエッタ医師=カラカスで2020年12月3日、山本太一撮影
院内の窮状を訴えるベネズエラ中央大学病院のマリア・エウヘニア・ランダエッタ医師=カラカスで2020年12月3日、山本太一撮影

 南米ベネズエラでは数年来の経済危機が深まると共に、新型コロナウイルスの感染拡大により、崩壊状態にある公的な医療体制が切迫する。二つの危機に見舞われ、医療従事者はどのような思いで現場に立つのだろうか。

 「何もかもが足りない。1200病床のうち運用しているのはわずか6分の1なのだ」。首都カラカスにあるベネズエラ中央大学病院の感染症部、マリア・エウヘニア・ランダエッタ医師が厳しい表情で窮状を訴えた。国内屈指の公立総合病院はかつて高い医療水準で周辺国でも知られたが、今は見る影もない。

 新型コロナの治療拠点である中央大学病院では2床の集中治療室(ICU)で重症患者を受け入れてきた。ところが、3月に始まった流行の「第1波」で患者が殺到すると、人工呼吸器の扱いに精通したスタッフの約10人全員が5月までに退職し、ICUの運用をやめざるを得なくなった。スタッフが身につける感染防止用の防護服やマスクが不足し、治療中に感染しかねないとの不安が高まったためだ。

 ベネズエラでは月額の最低賃金として…

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